お品書き
モデルハウス見学の注意点|へーベルハウスの場合
前回の記事で“住宅展示場の罠 ” という小見出しで記事の一部を作成しました。

へーベルハウスにおけるモデルハウスを見る上での注意点についてご紹介します。
モデルハウスにありがちな4つの落とし穴
展示場などでへーベルハウスのモデルハウスを見学する際には以下の4つの落とし穴に注意してください。
- モデルハウスは広く見える
- モデルハウスはかっこよく見える
モデルハウスは広く見える
オフィス込みで80坪という大きさ
勿論本当に広いです。
オフィス込みとはいえ80坪とか普通にあります。
へーベルハウスは坪単価が約80万円ですのでシンプルな形で通常の設備と建材でも6400万円!!という破格の値段です。
それ以外にも注意しなければいけない点があります。
開放感ありすぎ!
LDKがつながっているのは最近の流行ですよね。
それ以外にも色々つながっているので見てみてください。
例えば『リビング階段』や『吹き抜け』で2階とつながっています。
子ども部屋が廊下とつながっています。
小さな窓にもカーテンはかかっていません。
これだけやれば確かに広く見えますが、一般住宅でやるとプライバシーのないおうちになってしまいますね。
モデルハウスはかっこよく見える
あたりまえのことですが、服が売れるかはモデル次第というところがありますね?
同じように家が売れるにはモデルハウスがかっこよくなければいけません。
以下の3つの点でモデルハウスは盛り盛りにコーデされています。
- 特注三昧
- 生活動線<デザイン
- 大きい箱はメリハリが効く
そのまま真似をすれば確かにかっこよくなりますが、コストが跳ね上がる点に注意しなければいけません。
特注三昧
まずはカタログにない製品・建材の使用場所を確認しておきましょう。
特注品の使用は①タイル加工②家具などに多いですね。リビングやキッチン、トイレなどにはタイルをふんだんに使われているモデルハウスもあるかもしれません。
スタンダードなタイルの1平米あたりの値段は5000円です。オシャレタイルは10000円、輸入物は15000円くらいするものもあります。
これは材料費の話で、工賃などは別にかかってきます。
住宅メーカーの新築についての工賃は不明ですが、一般的なリフォームにおける工賃は1平米あたり5000円です。
タイルはオシャレでおうちの素晴らしいアクセントになりますが、コストもそれなりにかかってくるモノと考えておいた方が良いでしょう。
家具もリーズナブルなモノは使用していません。お子様が小さい場合に家具への落書きはあるあるなので、この辺は悩みどころですね。
生活動線<デザイン
モデルハウスは『素敵な家だな』と思われるのが役目です。この素敵とは見た目の話なんですよね。
例えば「キッチンが使いやすそうで素敵 」という感想は多いと思いますが、ほかの部屋との連続性(=生活動線)はどうでしょうか?部屋の一つ一つが機能的でも住んでみて快適かどうかは実際に住んでみないとわからないものです。
たくさん展示場の間取りたくさん見ていると生活動線に配慮しているデザインかどうかは分かるようになります。
初めてで、あまりよくわからなくても、朝起きて出かけるまでのシミュレーションをしながら見学する習慣をつけておくと“見る目 ” が養われるので試してみてください。
また、自分の希望を反映させた間取りを実際に作ってみると良いですね。下のサイトでは無料で自分自身が間取り図を制作できます。
へーベルハウスでの設計前に何度か作ってみて、打ち合わせでは担当建築士さんに提示させていただきました。もちろんシロウト判断なのでおかしなところも多々あるかと思いますが、ライフスタイルを間取り図上の生活動線で伝える事は、後悔しない家づくりには欠かせない事でとおもいます。
またこちらのサイトでは複数の住宅メーカーに一括で間取り作成依頼が可能です。
自分の間取りとプロの間取りを比較してみると新たな発見もあります。我が家ではLDKの配置に悩んでいましたが、目に留まった間取りが直感的に気に入って最終的に採用される形となりました。
大きい箱はメリハリが効く
へーベルハウスのような箱型の家はメリハリを出すために、削る・出す・重ねてずらす、などの工夫が必要です。
建坪の大きい家は、余白が大きい分メリハリを出しやすいというメリットがあります。
一方で、小さい箱型住宅は外観がシンプルになりやすいため注意が必要です。
坪単価×建坪面積≠価格
この公式で概算が出るのは確かなのですが、大事な要素が抜けています。
先ほど箱型は凹凸によりメリハリを出していると書きました。
凹凸が多くなるほど、表面積つまり壁は増えます。
建坪はそれほど変わらず、壁が増えるという事は、上記の式に反映されないところでコストが上がるということです。
かっこ良い箱型住宅は、凹凸を出して壁を増やしているため、コストが高くなる!
へーベルハウスでの家づくりを検討される方は覚えておいてください。
モデルハウスを見る前にしておくべきこと
モデルハウスに潜む罠についてはご理解いただけましたでしょうか?
ではモデルハウスを見る前にしておくべきこととして、我が家では以下の2点を試してみました。
- 実例集カタログを見る
- 見学会に参加してみる
実例集カタログを見る
カタログにはいくつか種類があります。
へーベルハウスにはテーマに沿った実例集のカタログが10以上用意されています。
我が家で参考にしたものは、家事・子育て、趣味・インテリア、アウトドア空間のある家、3つの実例集です。
RESIDENCEh PHOTO BOOKは夢が膨らみます、モデルハウスよりも豪華なので、ある意味でリアルに引き戻してくれる効果が期待できるかもしれません笑
見学会に参加してみる
実例集でつかんだイメージを見学会に参加してさらに具体化するのも良い方法です。
住んでいる期間に応じて①建築現場見学会②完成宅見学会③入居宅見学会④ロングライフ住宅見学会というものがあります。
へーベルハウスの公式サイトには地域ごとのイベントが公開されています。
実際に住んでいる人の生の声が聴ける機会は貴重ですよね。
とくに②、③は施工主のこだわりが垣間見えて楽しいですよ!
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