家づくりを始める方は最初に住宅展示場に行くことが多いようです。
ですが初めての住宅展示場見学では『営業さんの勧誘が怖い』『何を見て比較したらよいかわからない』そういう不安がありますよね?
今回は、そんな不安からアナタを守り、展示場を見学の旨味を最大限にするために知っておきたいことをマニュアル化してみました。
事前の準備や疑問解消に役立てていただければと思います。

展示場見学は家づくりの中でも特に面白いイベント

ぜひ楽しい思い出にしてね

アドバイスがゆる過ぎでは??

まぁまぁお姉さま、きっとご主人達は『展示場は契約する場所ではない』という事を伝えたいのでしょう

(どうしよう、そんな事考えてなかったーーー)

・・・
☑住宅展示場に行く前にすべきことを知りたい人
☑話のうまい営業さんへの対応を知りたい人
☑当日の持ちものや心構えを知りたい人
☑展示場が初めてでとにかく不安な人

お品書きがそのまま記事のポイントになっています。
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お品書き
展示場を訪問するときの4つの心得
まずは4つの心得をお伝えします。
偉そうに書いてますが、一度家を建てたという経験から考えた結果です。
どうかご了承ください。
心得というと難しいもののように聞こえますか?
ですが知っておきたいことは以下の3つだけです。
- 展示場へ行く必要があるか?
- 展示場にはいつ行くべきか?
- 展示場に行く目的はなにか?
この3点を意識しながら読み進めていただくと理解しやすいと思います。
家づくりを考えたアナタは最初に何をしますか?
多くの人が『最初に住宅展示場に行く』と回答しているアンケートがあります。
ですが、家づくり知識が不十分なときに展示場に行くのは危険です。
『あぁ素敵な家だなぁ、こんな家を作りたいなぁ』という家づくりのモチベーションは高まるかもしれませんけど…
正しい知識がない状態で住宅展示場のモデルハウスを見ても得られるものはほとんどありません。
また、その場の雰囲気に流されて充分なメーカー比較をしないまま仮契約を結んでしまい後悔している施主さんが大勢いるからです。
それでもモデルハウスから見たいんだ!という方はこの記事をひと通り読み込んでからでも遅くはありません。
さらにモデルハウス見学時の注意点に関する記事も書いていますのでおやくだてください。

展示場の間取りを参考にするとか住宅メーカーの設備を体験するといった手段として利用するなら問題ありません。
実際に僕たちが住宅展示場に行ったタイミングは“旭化成ホームズ ” で家を建てることをほぼほぼ決めてからです。
住宅メーカーは旭化成以外の2社が競合でしたが、それ以外の住宅メーカーはサイトやカタログ取り寄せの段階で落選していました。
我が家では、へーベルハウスのモデルハウスを関東近郊で数か所訪問して、間取りとインテリアのバランスを見に行きました。
夏・冬の2シーズン訪問してみて、吹き抜け構造の弱点や床暖房の性能を体感しに行きました。
また、他社(積水ハウスとか住友林業)の良いなと思う間取りやタイルの使い方をパクリに行ったりもしました笑。
つまり、家づくりが具体的になった後、しかも住宅メーカーとの契約を終えている状態で訪問したんですよね笑
まぁそのくらい遅いタイミングでも大丈夫という参考にしてくださいね。
ただし、オススメできないタイミングもあります。
決して見積もりを取るとか営業マンと知り合う目的で行くべきではありません。
また、家づくりを始めるからすぐに住宅展示場に行くというのもオススメできません。
その理由はこちらの記事に書いています。

例えば坪単価50万円というメーカーのモデルハウスは坪単価50万円では建っていません。
坪単価とは、そのメーカーが持つ基本建材のみを使い建てた場合の平均価格と考えましょう。
モデルハウスに使用される建材は当然、商品価値を高く見せたいのでメーカーの全力が注がれた結果、最上級のモノが使用されています。
もしも予算を第1優先で、坪単価通りに仕上げたいのであれば、使う建材は基本パーツのみを使用したモデルハウスよりも“地味なもの”と覚悟してください。
先ほど訪問前にすべきこととして、『理想のイメージを10個書き出しておく 』と言いました。
展示場では、言葉で書いた10個の理想イメージが、どのような機能・形状・装置により再現可能なのかを実物として見ることができます。
より多くの理想を再現可能な住宅メーカーが、あなたのパートナーになり得るというわけですね。
こういったものがあると間違えて契約してしまいたくなります。
後述しますが、展示場は契約の場ではありません。
重要な事案は持ち帰って検討しましょう。
メーカー比較のために展示場で見るべき4つのポイント
いざ展示場!
とその前に、見ておきべきポイントは把握してますか?
初めての住宅展示場見学であれば、以下の4つのポイントをメーカーごとに比較してみてください。
- 家づくりのコンセプト
- 住宅価格
- 工法・構造
- アフターサービス
展示場ではこれらの点を確認していくとスムーズに情報が集められます。
ですが、ある程度知識を集めた方は『もっと厳密に比較したい!』と考えるのではないでしょうか?

ハウスメーカー・工務店をどんな点で比較すればよいのか?
この記事では施主さんごとに大きく意見が異なる15項目をピックアップしました。
ぜひお役立てください。
営業マンにまず聞くべきことは『メーカーがこだわっている点、家づくりのコンセプト』ですね。
競合との違い、そこに魅力を感じればパートナーとなる可能性が高いメーカーです。
あなたの掲げる10の理想にマッチするかをしっかり判断しましょう。
モデルハウスの坪単価と標準仕様の坪単価は異なるというお話を先に述べました。
この点については必ず確認しておくべきです。
ローコスト住宅であっても展示場であればオシャレに見えます。
建てた後での後悔やモヤモヤはこの坪単価の違いから生まれることが多いようです。
工法は耐震・耐火・耐久・防音・湿度さまざまなことに影響します。
地震保険や火災保険の料金に結構な差が出てきます。
『 木のいえ』にしたい場合は省令準耐火構造を選びましょう(T構造?H構造?同じ木造住宅でも火災保険料が違う?)。
価格の安い家というのはアフターサービスの期間が短い場合もあります。
安心・安全を担保したいのであれば、希望メーカーのアフターサービス期間あるいは内容について比較しておきましょう。
住宅展示場で注意したい4つの罠
住宅展示場を訪問するときは注意が必要!というのはここまで読み進めていただいた方には少しずつ伝わっているかなとおもいます。
以下に
- コスト度外視
- 特注のオンパレード
- 設備レベルは最上級
- 割引・キャンペーンは年中行事
モデルハウスはあくまで『モデル』なんですよね。
最高級の1点ものならぬ、最上級の装備で身をくるんでいます。
みなさんが『素敵』と思うクロスや装飾品、照明、建材はすべてワンランク上のパーツをつかっているかもしれません。
そういった視点を忘れないようにしてください。
特注というのはカタログに載っていない建材のことですね。
オシャレなタイルなどはその最たるものです。
もちろん、家を長く愛するには見た目も大事なのでこだわるご家庭も多いと思います。
気になる特注品についてはどんどん質問しましょう。
旭化成のキッチンはパナソニックのLクラス、トイレはToToのネオレストといったように最上級レベルのものが使用されていました。
同じようにやると予算はガリガリ削られます。
設備関係は自身の目で、ショールームを見に行かれた方が良いですね。
はい、街中の『閉店売り尽くしセール』みたいな感じです(商店街が少なくなったので今の若い人には通じませんか?)。
『今契約すれば・・・』『展示場限定○割引』と聞くと心がざわつきますが、良く考えてください。
そんな大事なお金の話をまだ図面もない状況なのに話せると思いますか?
お金の話はメーカーの事務所で行いましょう!
割引についての本当のところを知りたい方はこちら!

展示場訪問前にしておくべき4つの準備
カタログ取り寄せ
あてもなく住宅展示場を訪問することはオススメできません。
住宅展示場の規模にもよりますが、おおよそ20もの住宅メーカーがひしめいています。
坪単価もピンキリなので予算に合わないメーカーを訪問することは時間の無駄です。
事前に複数のメーカーのカタログを見ておくと展示場で迷わずに済みます。
それぞれの住宅メーカーサイトでカタログ請求をしましょう。
事前のカタログで見学先を3つ程度まで絞り込めれば優秀だと思います。
※多数の会社を一括請求する方法はこちら(無料で複数の会社から間取り作成が可能です)
上記サイトは『引っ越しまとめ見積もり 』 のようなサービスです。
家づくりをどのように進めたらよいのかわからないという方、なるべく多くの情報から住宅メーカーを選びたいという方は一度無料で間取りを作ってもらうとよいかもしれません。
住宅メーカーを決めたら土地探しと並行して設計の打ち合わせに入ってしまいますので、練習がてら間取りをつくっておくと自分の希望がカタチになるのでシミュレーションしやすいと思います。
家具・家電の配置イメージ
住宅展示場て広く感じますよね。
きっと初めて展示場に来たアナタは『こんな素敵な家に住みたい』って魅了されるはず!
ですが注意してください。
広々と感じる理由は『モノ少なく生活感を感じにくいから』だけではありません。
実際に広いんです。
住宅展示場の建坪面積は平均的な住宅の1.5~2倍はあります。
今の家の家具・家電を新居に持ち込むつもりがなくても、だいたいのサイズ感を測っておくと、必要な部屋の大きさなどが把握できて便利だと思います。
同時に必要な収納の大きさなどもわかると良いですね。
理想の家のイメージを10個書き出しておく
例えば、賃貸の内見をするときに『何となく』で決める人は少ないと思います。
明文化していなくても、必ず自分の理想に照らし合わせて価値判断をしているのです。
家づくりでも同じです。
イメージを具体化しておくことで好みの住宅メーカーを決めやすくなります。
また、設計の段階で必ず理想の家に関する優先事項として聞かれることでもあります。
家づくりを検討したらまずやるべき事といえます。
我が家の場合は、設計前から下の10項目を考えており、その理想に合わせて設計を進めることができたと感じています。
- 災害に強い
- 生活動線が整っている
- 収納が充分ある
- メンテナンスしやすい
- 見渡せるLDK
- 過ごしやすい(気温・湿度)
- 心地よい風と光(開放的な空間)
- バルコニー(プライバシー空間)がある
- テラスがある
- モダンな外観
なぜ理想の家を文章にしておくと良いのか?
それはこちらの記事で詳しく解説しておきました。

展示場見学時の持ち物
100均ファイルで見やすく資料集め
たくさんの資料をもらうことになります。
ざっくり整理するためのファイルは用意しておきたいですね。
できれば訪問予定のメーカー分だけ100均で購入しておきましょう。
機能的なファイルやフォルダは、本命のハウスメーカーや工務店が絞れて来た段階でを買えば十分です。
ちなみに、こんな機能的なフォルダもありますよ。

ズボラなご主人達は引渡し後にファイルを買いました。
膨大な打ち合わせ資料を泣きながら整理したそうです。
その通りです…
メジャーで気になる間取りをしっかり計測
絶対あった方が良いです。
第1印象で良いと思った間取りをメジャーで測って数値化しておくと、間取り作成の時に生きてきます。

オススメのメジャーはありますか?
- 計測範囲は5m以上
- スケール部分はアルミ金属製
- ストッパー付き
この3点は必須だと思います。
100均にも上記を満たすメジャーは売ってます。
夫婦で1つずつ持っていても困らないので、まずはそれを買っておくと良いですね。
ちなみにレーザー測定メジャーと言うものがあります。
レーザー光を使って距離を測定できる仕組みなので一瞬で40mまで測定可能です。
実際問題として、契約してない段階でモデルハウスの中を細かーく計測するのってどうですか?
営業さんとか他のお客さんの目もあって、ゼッタイやりにくいですよね??
レーザー測定メジャーなら、こっそり部屋の隅々まで測れちゃいますよ。
要らないもの
印鑑、収入証明(確定申告書・課税証明書)
冗談みたいな話ですが、当日勢いで契約しちゃうって人もいるみたいです。
それだけ経済的な余裕があれば良いのですが…
家は一生の買い物です。
慎重に決めたいですよね?
だから決断を急がされても、焦らず行きましょう。
むしろ決断を急がせる営業さんは信頼できませんので・・・
住宅展示場はモデルハウスの素敵な雰囲気に惑わされて舞い上がりがちになってしまいます。
ですが、訪問前から準備しておけば大きな間違いは起きないかなと思います。
ゴールデンウィークや年末年始の長期休みに、住宅展示場を訪問される方は、当記事をブックマークしておいてスマホで読めるように準備していただければと思います。
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