ハウスメーカー、工務店、設計事務所を慎重に吟味する!
といっても、これから家を初めて建てようとされているご家庭では『何を見比べるの?』『各メーカーってそんなに違うの?』という初歩的な疑問があると思います。
我が家なんて『比較する知識も無ぇ…』といった感じでしたw
そんな我が家でも満足する家を建てられた秘訣を公開いたします。
というわけで今回の神間取りシリーズは??

先日大掃除がてら施工当時のメモ書きを発掘したよ。
そこから導き出されたハウスメーカーや工務店を比較するための評価項目作成しました。

体験に基づく15の項目なので実践的だと思います。
これから家づくりをされる読者の皆様には、ぜひコピペ・印刷して、候補のメーカーのメモとして記録して役立ててほしいと願います。

今回の比較項目をたたき台として『ヘーベルハウス VS 他ハウスメーカー』記事を企画していきたいと思いますので、次回以降もお楽しみにしていてくださいませ。
※5000文字オーバーで大変ビジーです。
※1ページ目に比較ポイントをまとめました。
※2ページ目にはツイッターでいただいた業者選びのポイントについての意見をまとめました。
お品書き
ハウスメーカー比較のポイントとは
打ち合わせ中のメモ書きから逆算して考えた比較項目は全部で15項目ありました。
以下に15項目を提示します。
- 気密・断熱性能★
- 耐震性能★★★
- 耐火性能★
- その他耐久性能★★
- ZEH性能★
- プランの充実★
- 設計自由度★★
- 内装のデザイン★
- 外観のデザイン★★
- 設備・仕様の質★
- ブランド力★★★
- 土地探し力★
- 坪単価★
- アフターメンテナンス★★
- 営業力★★
★の数で優先度を表現しました。
★3は耐震性能・ブランド力です。★2はその他耐久性能・設計自由度・外観デザイン・営業力・アフターメンテナンスですね。
このような項目を優先したい方であれば、ヘーベルハウスで家を建てると満足度は高くなると言えます。
①~⑤は住宅性能すなわち商品力の比較です。優先したものは耐震性・耐久性です。
⑥~⑩はインテリア・エクステリアのデザイン性すなわち設計力や提案力の比較です。優先したものは設計自由度、外観のデザインです。
⑪~⑮は営業・施策・サービス・システムといった総合力の比較です。優先したのはブランド力・営業力・アフターメンテナンスです。
住宅性能が大事なのは言うまでもありません。
高くて高性能にするか、安くするならどの性能を犠牲にするか?
こうしたトレードオフの考え方で比較していかなくてはいけませんね。
〇家づくりのトレードオフになりやすい関係表
優先 | 影響度 | 犠牲 |
スペック向上 | ⇒⇒ | コストアップ デザイン性低下 |
デザイン性向上 | ⇒ | 使い勝手低下 |
多様性向上 | ⇒⇒ | 製品コストアップ 施工トラブルリスク |
軽量化 | ⇒⇒ | 強度低下 |
品質向上 | ⇒⇒⇒ | コストアップ |
環境負荷低減 | ⇒⇒⇒ | コストアップ |
設計自由度の向上 | ⇒ | コストアップ |
設計完成度の向上 | ⇒⇒ | 設計期間延長 |
住宅性能5項目の比較
家の快適さ、冷暖房効率、ランニングコストに影響してきます。
基本的には高気密高断熱が推奨されています。
地域と気候によってはオーバースペックとなる可能性があります。
安全・安心、火災保険などのランニングコストに影響します。
耐震性能は地震大国日本に住む以上無視はできませんね。
首都圏や都市部での住宅密集地では地震の際の火災と延焼が問題になります。
また、燃えにくさが有事の際の生存率に直結します。
もちろん火災保険にも影響ありです。
防蟻・防汚・防錆性能など様々な耐久性です。
長期優良住宅の申請にとって重要な要素となります。
また外壁塗装の劣化とメンテナンスにも影響する要因なので重要です。
ZEH(ゼロエネルギーハウス)は気密・断熱性能による冷暖房効率の向上と太陽光発電・蓄電池など環境に配慮した性能です。
施主にとってはランニングコストに影響する性能です。
デザイン力5項目の比較
提供できるプランや間取りの充実は各種メーカーごとに大きく異なります。
主力商品が木造特化なのか、鉄骨特化なのか、いずれもあるのか?
3階建てや4階建てが建築可能なのか?
プランの充実はメーカー選びで最も決定に影響する要因の一つかと思われます。
設計自由度とスペックはある意味でトレードオフになりやすい要素だと思います。
わかり易い例だと一条ルールでしょうか。
自分の理想をかなえるには、どちらを優先すべきか良く考えないとですね。
内装は施主目線では仕上がりの評価がわかりにくいです。
インテリアコーディネーターが在籍してしっかり相談に乗ってくれるかという口コミが参考になるかと思います。
外観が好きか嫌いか?どの程度差別化ができるのか?といった視点で評価すると良いですね。
『モデルハウスは参考にならない』といいますが、、、『モデルハウスを格好よく作れないメーカーに期待はできない』と僕は思います。
設備・仕様の標準がどの程度のクオリティなのかは事前に知っておくべき情報です。
いざ契約してみたら標準が微妙過ぎて特注ばかりになると予算がいくらあっても足りませんね。
総合力5項目の比較
土地選びは悩みます。
地元の不動産と良い関係があるメーカーが良いでしょう。
また、分譲地をおさえているハウスメーカー(セキスイハイムや一条工務店)は強いです。
トラブルとまではいかないかもしれませんが、地場工務店ではすみやかに施工できない可能性があります。
スケジュール遅れや近隣への配慮などで大きな問題がなかったか、地元でも口コミの良し悪しは核にしておいたほうが良いでしょう。
ブランドをブランドたらしめているのは何か?
『ほかの何者にも代えられない独自の特徴を創造すること』と定義されています。
『一目見て◎◎だとわかる』だとか『〇〇=信頼の代名詞』的なブランド力は決して一朝一夕には得られないものですので、当然評価の要因となるでしょう。
家づくりは高額な支出になります。
坪単価を無視することはできません。
一口にコスパといっても僕と読者の皆様では何に価値を感じるかは全く違いますので、自分がどこに価値を感じるかは家づくりに必須の確認作用です。
単純にアフターメンテナンスが長期保証という話だけではありません。
住宅会社がこの先永く生き残っていられるか?という視点も必要だと考えます。
次の項で詳しく書きます。
仮に『技術力最高でコスパ最良なスーパーな工務店』を選べたとしても、その工務店の営業力が残念で、十数年後に倒産していたらどうでしょうか?[1]中小企業白書2006のデータより、10年後にその企業が存続している確率は3割を切るそうです。
特殊なつくりをされた家はリフォームしにくいですし、何より自分の家を建てた会社がこの世から無くなるのは、母校が廃校となるような感じで切なくないですか?
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References
↑1 | 中小企業白書2006のデータより、10年後にその企業が存続している確率は3割を切るそうです。 |
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