どこのハウスメーカーと勘違いしているのか、ヘーベルハウスは「プラモデル」のように組み上げていくから設計として自由度が無いというのです。
これは苦労して苦労してヘーベルハウスで住みよい間取りを実現した施主にとって失礼極まりない口コミです。
というより、そんな口コミを本気で語るヘーベリアンはいないとさえ思っています。
なので今回は『ヘーベルハウスは自由度が無い』という口コミを斬ります!!

今度はこんな口コミがあったよ…
『ヘーベルハウスは自由度が無い』だってさ。

おっ、新しいディスりだね?
でもそのディスりは流石にヘーベルハウスの施主に失礼じゃないかな(ビキビキ#)

確かに、悩みに悩んで作られたご主人たちのおうち…
それが『プラモデル』扱いされたら…
住宅系アフィリエイトサイトや工務店のポジショントークとして良く用いられるディスりフレーズがあります。
1位~3位は①気密性が低くて寒い②デザイン性無視でダサイ③『そらのま』はムダというディスり方ですね。
今回はトップ3から外れますが、今回のように自由度が無い(もしくは低い)というのは少数派の意見ですが見受けられます。
☑ヘーベルハウスに興味がある方
☑ハウスメーカーでも自由度の高い間取りにしたい方
☑間取りに強いこだわりのある方
〇いままで斬ってきたヘーベルハウスの嘘口コミはこちら





お品書き
家づくりの自由度とはなにか?
『家づくりの自由度』とはそもそも何でしょうか?
今回の口コミはだいぶ雑な口コミです。
なにしろ家づくりの自由度には設計の自由度もあれば建築材料の選択自由度もあるんです。
『ヘーベルハウスには自由度が無い』と言われても、家づくりのどの部分に自由度が無いのかをハッキリ言ってくれないと議論にならないですよね。
ですから、もとより相手にする価値もない口コミ(本当の施主の口コミでは無いと思うのですが一応口コミと呼びます)なんですけどね・・・
とはいえ初心者施主の読者様が騙されてはいけないので、斬らせていただきます。
まずは定義をハッキリさせてみましょう。
まず家づくりにおける自由度を判断する要素は3つあります。
- 土地対応と間取り作成の自由度
- 建築材料の選択自由度
- インテリアの選択自由度
これらについて、ヘーベルハウス・ライバル大手ハウスメーカー・地場工務店・デザイン事務所を比較してみましょう。
ライバルは鉄骨系ユニット工法(≒セキスイハイム)と木造系ビッグフレーム工法(住友林業)なんて良いんじゃないですかね?
狭小地・いびつな土地・施主の希望に対してどれだけ自由な間取りを提案できるかを考えてみましょう。
まず、大手ハウスメーカー3社(ヘーベル・ハイム・住林)では、いずれもいびつな形に対応するチカラは十分あるといえます。
これは日本の国土面積がそもそも狭いため、少ない土地をうまく利用するのが上手い、そういう国民性によるところが大きいのではないかと思います。
suumoの注文住宅間取りを『メーカー名+変形地』で検索すると、土地対応力の高さがうかがえるかと思います。
工務店・デザイン事務所の場合もまた、土地への対応力は高いと言えます。
決まった建材だけに縛られるわけではないので、施主の希望にあった土地対応力が期待できると思います。

いびつな土地への対応力は、工務店・デザイン事務所と大手ハウスメーカーで大差ないと言えますね。
とはいえ狭小地に関していえば、鉄骨系メーカーとしての強度が担保されるので3階建て、4回建てが可能なヘーベル・ハイムは有利ですね。
住林でも木質系ラーメン構造の家として3,4階建てのラインナップがあるので狭小地への対応は得意といえるのではないでしょうか。
かたや工務店やデザイン事務所においては極端な狭小地への対応は難しいのではないかと思います。
特に3,4階建てはデザインはできても施工可能な業者を見つけるのに一苦労しそうですね。
設計・建築だけならまだしも、長期優良住宅・耐震等級をクリアしながらとなれば、なかなかハードルは高いでしょう。

狭小地への対応力は、3,4階建てかつ認定住宅を申請しやすい大手ハウスメーカーに分がありそうですね。
施主の様々な要望に対して、どれだけ独創的な間取りを提案できるかを考えてみましょう。
ただし独創的なだけで、住む人の事を考えていない匠建築は勘弁ですけどねw
まずは大手ハウスメーカーですが、間取りの自由度は基本的に柱の数で決まります。
鉄骨と木造の違いはありますが、同じラーメン構造で作られるヘーベルと住林は、柱の数が少ない分自由な間取りを作成しやすいと言えます。
しかも、余裕をもった耐震等級3です。
この点は工務店とは一線を画すポイントですので、ハウスメーカーか工務店かで悩まれている方は覚えておいて損はないです。
〇 施主必見の家づくり診断法


一方でハイムはユニット工法の特性上、間取り自由度は低いといって過言ではありません。
なので施主希望にかなう間取りをい作れるかどうかという自由度は、ハウスメーカーや工務店だからというより、工法によるところが大きいです。
結論からいうと『ヘーベルハウスは自由度が高いといわれる工法をとっているので自由度は高い』です。
これに反論するには、工法を否定しなければいけないので難しいと思いますがいかがでしょうか?口コミ主さま??

煽りすぎですよ、ご主人?
(もっとやっちゃえ!!)
さぁ、先の自由度では決着がつかなかった、むしろヘーベルハウスの自由度が光る結果となりましたが大丈夫でしょうか?
つづいては建築材料の選択自由度について、です。
大手ハウスメーカーでは標準仕様というものが決まっています。
例えば、家の中では壁紙や床材など、家の外では外壁材や塗装などが決まっています。
結論から言うと、ハウスメーカーの躯体や外壁などは標準仕様から変えることができません。
ヘーベルハウスを例に考えると、外壁はALCという発泡コンクリートですし、鉄骨は旭化成本社が工場生産しているものになります。
それがもし嫌でも変えることはできないので、他メーカーに当たってもらうしかないでしょう。
この点においては自由度が無いと言えます。
ですが、言わせてください。
そもそも、外壁のカッコよさや躯体の性能で選んだ人に『建築材料の自由度が無い』って批判するのっておかしいんですよ。
例えば、カーボンホイール専門店に行って『ここにはアルミホイールしか置いていない!カーボンホイールしかない!選択の自由度が無い!』ってどうですか?
頭がおかしいですよね?
それと同じで、オリジナル建材に魅力を感じている人に対して自由度が無いと論じるのはナンセンスで議論になってないんですよ。
ヘーベルハウスのALC外壁に魅力を感じている人に『ALC外壁しか採用できない、タイル壁も採用できたほうが良い、自由度が無い』ってのはおかしな話なんです。
『あれ?そのままの方がわかりやすいな、カーボンホイールの下りいらなくね?』って思った方もいるでしょうか?

黙ってるのもやさしさですよ?
では、工務店やデザイン事務所が自由度があるというのはどういう理屈なのか解説してみます。
まずは恒例の例え話から・・・
今回は料理、完成した家をフルコースの料理に例えてみます。
ハウスメーカーはいわゆるレストランです。
メニュー表があって、そこから好きな品を選んで組み合わせていくから、レストランですよね、イメージあってますか?
工務店は割烹・小料理屋としましょうか。
メニュー表が無いこともあるし、好きな食材をどんな風に食べたいか注文すると、それに合わせて作ってくれる、割烹的な感じしますよね?
デザイン事務所はちょっと現実のモデルには無く例えにくいですが、漫画でいうと『美味しんぼ』とか『鉄鍋のジャン』ですかね。
こんな物を食べたいというと、そこから食材を探して、組み合わせて、料理にしてくれる、そんな最も自由度の高い料理です。
何が言いたいかというと、自由度が高いお店ほど『面倒臭い』ってことです。
『面倒くさい』とは支払うべき対価が多いという事ですね。
一般的な工務店は自社製品を持たない場合がほとんどです。
なので、建築材料は基本的に外注します。その過程で施主の希望に合ったものを取り入れることができるのでハウスメーカーよりは自由度が高くなります。
ただし、見えない部分ではしっかり標準仕様と同じような制限があるんですけどね、ここでは割愛します。
建築材料を手に入れるとき、これまで取引のない外注先との交渉が必要となれば、コストも高くなるし打ち合わせ時間も長くなるでしょう。
自由度を得るためには、しっかりコストを支払わなければならないんですね。
デザイン事務所は施主希望をそのまま図面に反映させられるので自由度は最も高いと言えます。
が、結局のところ工事は工務店に外注し、その工務店も建築材料は外注するので、工務店やハウスメーカーで家を建てる以上に対価(お金・時間・知識)が必要となってきます。
この対価が不十分であれば仕上がりは当然・・・

マズくなりますよね?
単純に自由度が低い≒悪という図式はシンプルで響きやすいでしょうが、大事なコストと仕上がりのバランスを無視している暴論です。
騙されないようにしっかり本質を見極めましょう。
最後はインテリアの選択自由度です。
極論するとインテリアはお金さえ積めば何だって入ります。
この点においては工務店だろうがハウスメーカーだろうが大差はないでしょう。
前述したように、コストと仕上りのバランス次第という事です。
ですが個人的にはインテリアは自由度よりも相性だと思っています。
大事なのは家とインテリアの格・風合い・雰囲気が合っているかという点ではないでしょうか?
木造の瓦屋根で外構は純和風、なのに中身は北欧とモノトーンが混在・・・
確かにインテリアの選択自由度は高いといえますが、、、

あはは、きっと欲張りさんなんだね!
インテリアの標準仕様というのは、コストを抑えるだけでなく仕上りがチグハグになるリスクも下げてくれそうですね。
こう考えると、インテリアの選択自由度は一概に高いのが正義とは言い難いです。
ただ選択肢を増やすだけでなく、適切なものを組み合わせてプランニングできる力を、多くの施主が求めているのではないでしょうか?
こう言っては元も子もないのですが、、、
先ほどの料理で言うと
高いものはどこで食べても高い
高いものを組み合わせてまずくなるのは腕前のせい(か舌が合わない)
という事です。
インテリアの自由度はヘーベルハウスの施主として言わせてもらえば、完全にフリーダムでした。
おそらくほかのヘーベリアンの方も同様の意見かと思います。
〇共働き夫婦の選んだ標準仕様とオプション


『ヘーベルハウスには自由度がない!という嘘口コミを斬る』のまとめ
選択肢の多さで自由度が高い低いと決めつけるのではなく、選べる範囲で満足できるかの違いだと感じます。
もう一度目次をみる?

お読みいただきありがとうございました。

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