ヘーベルハウスの最安値はいくらでしょうか?
住宅性能自体が高いヘーベルハウスは、最低限の設備でも快適な住み心地のはずです。
今回の記事では1000万円台でヘーベルハウスが建築可能か検証してみました。
また、この記事は同価格帯の大手ハウスメーカーにも流用可能です。
例えば積水ハウス・住友林業・三井ホームなどでお考えの方もぜひお読みください。
家づくりに生かせるアイデアがありましたら幸いです。
〇1000万円以内でヘーベルハウスは建つのか?


1000万円~1999万円でヘーベルハウスは・・・
建ちます!

な、なんだってー!?

前回のようなトンチだったら…
お掃除しますよ?

(るんばー怒ってる??)
大丈夫だよ、今回は。
まぁとりあえず聞いて聞いて!
☑ヘーベルハウスで家を建てたい人
☑注文住宅で家を建てたい人
☑高額の大手ハウスメーカーで家づくりを検討したい人
☑家づくりの小ネタが好きな人
お品書き
1000万円台のヘーベルハウスは実現可能か?
よくヘーベルハウスの坪単価は85万円程度と言われています。
ソースは住宅産業新聞なので信頼できるものです。
では、すべての施主が85万円でヘーベルハウスの新築を手に入れたのでしょうか?
答えはNoですね。
なぜなら、坪単価というのはヘーベルハウスで家を建てた人全体の平均値だからです。
坪単価≒平均値ということは、節約してヘーベルハウスを手に入れた人もいるし、豪華なヘーベルハウスを手に入れた人もいるって事です。
〇施主が暴露するヘーベルハウスのリアル価格

さらに客観的なデータとして、我が家の初回間取りを参考にしてみます。
我が家の初回間取りの見積りは38坪でおおよそ3500万円でした。
これは坪単価100万円という価格です。
見積もりを作るうえで、あらかじめ提示した要件としては以下の通りです。
- 仕様はカタログの中で最も高価なものをチョイス
- テラスに面した開放的で大きな窓
- アイランドキッチン
- シューズクローク
- ウォークインクローゼット
これらの条件は全て【高い】設備を想定した見積もりです。
もし安くしようと思ったら、ここに書いてある事と逆のものを導入していけばよいですね。
おそらく坪単価70万円までは下げられるのではないかと思っています。
安くするための具体策は最後にまとめますので、坪単価の話はとりあえずここまで。
ちなみに…匿名掲示板かつ10年以上前の書き込みのため信憑性はかなーーーり低いのですがこんな話もあります。
うちはキュービック2階、延床28坪で、水道引込、外溝工事込で総額2800万でした。
坪単価75万でした。値引きはないし、特にOPつけてないのに高いと思いませんか〜
うちは12氏と同様のサイズで外構込みで2400万。
同時に、同様のレイアウトで見積もり取ったパナで2500万、セキスイハイムで2800万でした。
(積水はレイアウトの自由度の為一坪ほど大きめ)
いずれも見積もりが坪単価75万円ですので、ここから節約することは十分可能だと思っています。
坪単価の理解が終わったら、次は居住環境について考えてみましょう。

前回の記事では、標準設備を外すとか、ワンルームのヘーベルハウスとか完全にネタ要素でしたね。
今回はネタなしでお願いします!
るんばーの言う通りですねwww
前回は、注文住宅とは呼べない家を強引に作る事で『ヘーベルハウスを1000万円以内で建てる』という目的を達成させました。
再現性もないですし、実現したいという方もほぼいないでしょうwww
今回はまず4人家族に最低限必要となる建坪(家の面積)を計算してみました。
その結果がこれです。


総2階の家で計算上は26.67坪です。
各部屋の詳細は以下の通りです。
- 玄関:1坪(2畳)
- LDK:9.01坪(18畳+収納1畳分)
- 洗面所:1坪(2畳)
- 浴室:1坪(2畳)
- トイレ:0.5坪(1畳)
- 階段室:1階+2階で2坪(4畳)
- 2階廊下:0.75坪(1.5畳)
- 子供部屋×2 6.54坪(6畳+収納1畳)×2
- 主寝室4.21坪(7畳+収納2畳)
- 合計26坪

(ドヤー!)
どうよ、コレ?
家らしい家でしょう?
リビングや主寝室はもう少し削れると思います。
が、あまり四角形から欠け張りが出ると外観が複雑な形状となり、外壁の表面積が大きくなって、逆に価格は高くなります。
また、コレを平屋でまかなおうとすると、単純計算では階段室が2坪少なくなり無駄が無くなるように思えますよね?
ですが実際は、平屋の方が必要な基礎と構造(屋根・柱)は増えますのでコストは逆に上がります。
つまり、提示したような総2階の間取りが最もコストが安い形状と言えます。
では…
いよいよ、想定価格を出してみましょう。
理論上の最安値は坪単価70万円です。
これに最低限必要な26.67坪をかけると?

ドゥルルルルルル-
バンッ!
1,866万9千円也!
なんと、理論上ではありますが1000万円台のヘーベルハウスが建ちました。
もちろん、最低限必要な設備で作った家なので、イマドキの吹き抜けやスケルトン階段などのオシャレ設備はないです…
住むのに不足はないはずです。
では最後に、1000万円台のヘーベルハウスを建てる際の注意点を考察したいと思います。
『家を安く買うには、高い買い物をしないこと』が最もシンプルかつ確実な方法です。。
そんなの当たり前と思いましたか?
でも、高い買い物って何か具体的に言えますか?
家づくりにかかる高い買い物とは、例えばこんな感じです。
- 建物の表面積を大きくすること
- 単価の高い商品をいれること
- 内部を入り組ませること
これだけだと具体的ではないので、一つずつもう少し詳しく解説します。
建坪面積は変わらなくても、坪単価が上がる要因があります。
それは建物の表面積が大きくすることです。
例えば軒を出したり、張り欠けをつくったり、屋上をつくったりすることです。
これらは建坪面積的には変わりませんが、建物の表面積が大きくなっています。
つまり、増えた表面積の分だけ外壁材や防水素材が余計に必要となります。
これが建物の表面積が大きくなることで建物価格が上がる理屈です。
なので、家の費用を安く済ませたい場合はなるべくフラットな家を作るように心がけるべきです。
ただしフラットな家の問題として、外観が単調になりやすい点があることは妥協しなければいけないでしょう。
とくにヘーベルハウスやセキスイハイムのような箱型住宅は外観が単調になりやすいので注意ですね。
やはり外観の格好良さまで追求するなら、多少の出費は覚悟しなくてはいけないかもしれません。
以前書いた【低価格でも外観を魅せるコツ】をシェアしておきます。
〇スタイリッシュな箱型住宅とは?

〇外観にメリハリを出す方法とは?

続いては単価の高い商品について解説します。
ヘーベルハウスをはじめとした大手ハウスメーカーが高額な理由の一つはコレです。
大手ハウスメーカーではいわゆる標準仕様が各種メーカーの最新かつ上級モデルであることが多いんです。
ただし、ハウスメーカーで施工する以上は標準仕様はある意味避けて通れません。
標準仕様よりランクの低いモデルを施主支給とすることも出来なくはないですが、逆に仕入れ値が高くなる事もあります。

標準仕様とほとんど変わらない価格なのにランクは低いという目も当てられない状態になってしまうことも…
なので、標準仕様の中から選ぶのは妥協しつつ、その中でも安いものを選ぶというスタンスでいることが1千万円台のへーベルハウスを購入するうえでは最重要といえます。
また、単価の高い商品としてはオプションもかなり重要です。
例えば大きな窓・タイル貼り・造作棚などは単価が高くなりやすいですね。
安く仕上げるには極力オプションは避けるというのが無難です。
最後は家の内部を入り組ませることです。
さきほど建物の表面積が大きくなると価格が高くなると説明しました。
内部も同様に、表面積が広がれば、内壁・壁紙・巾木あるいは照明などあらゆるパーツが増えますね。
こうした理由で家の内部を入り組ませると価格は上がります。
では、家の内部が入り組んだ構造になる要因には何があるでしょうか?
例えば、回遊性を高めるために廊下をつくる、ウォークスルークローゼットや納戸など収納部屋をつくる、部屋の数を増やすといったことです。
①建物の表面積を大きくすること
→軒を出す、張り・欠けをつくる、屋上をつくる
②単価の高い商品を入れる
→標準仕様で上位モデルを選ぶ、大きな窓、特注、タイル張りを選ぶ
③内部を入り組ませる
→回遊型間取り、収納部屋をつくる、部屋の数を増やす
『ローコストじゃないヘーベルハウスで1000万円台の家を建てることは可能か??』のまとめ
へーベルハウスをはじめとした坪単価の高い大手ハウスメーカーで1000万円台の家が建築可能かを考察しました。
ある程度の制限が必要だが、十分可能であると結論付けます。
本記事における建物価格を上げる3つの要因については、予算と見積もりを調整するうえで役立つかと思います。
もしよろしければご自身の注文住宅を購入する際に使ってみてください。
次回は2000-3000万円台のヘーベルハウスについての考察でお会いしましょう。
〇へーベルハウスの標準仕様・オプション・特注に関する知識


〇ヘーベルハウス施主のブログ記事

ヘーベルで建てる家
もう一度目次をみる?

お読みいただきありがとうございました。


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