芝生を刈ったら黒い模様が浮いてきた!
そんな方はいませんか?
それは『サッチ』といって、枯れた芝の葉や根が堆積したものです。
放っておくと芝生の生育に悪いので『サッチング』を行いましょう。
この記事ではサッチングの方法・道具の選び方・コツを解説します。

よし!
芝生を刈り終えたぞ!!

あれ、でもフェンス近くのこの黒い模様みたいなの何??


これは『サッチ』というものですね。
枯芝が堆積したものです。

へぇ、そうなんだ!
でもなんで知ってるの??

自動芝刈りロボのオートモア君に教えてもらったことがあります。

なに、自動芝刈りロボとな??
欲しいぞ、コレ!!

さすがに芝刈り機2台は要らないでしょう?

話が脱線しましたが、今回の記事では芝生のお手入れです。
とくに『サッチング』について解説します。
☑芝刈り初心者向けに道具紹介しています。
☑芝生のある庭に憧れている方はご一読ください。
☑効率的に芝生の手入れを行いたい方も参考にどうぞ。
サッチングについての超基本事項



上の写真のように、春先の枯芝を買ってみると、新芽の間が黒い部分があります。
この部分が『サッチ』と呼ばれるものです。
サッチの正体は枯芝の葉や根が分解されずに残ったものです。
芝は自然に分解されにくいため、写真のように芝の間に堆積する事がしばしばああります。
サッチを取り除く作業を『サッチング』といいます。
これ自体が悪いわけではありません。
ですが、とらずに放置しておくと以下のように様々な悪影響があります。
- 短く刈りこんだ時に見た目が悪くなる
- 肥料が届きにくくなる
- 芝の通気性が悪くなる
- 芝への日当たりが悪くなる
- 芝が成長しにくくなる
- 芝が病気になりやすくなる
- 芝が乾燥しにくくなる
- 芝に虫が発生する
- コケ・藻・キノコ類が発生する
このように芝生が綺麗に保てなくなるだけでなく、芝が弱ってしまう原因となりますのでサッチングは大事なんですね。

虫だけは無視できないね!!

刈らなければいけないのは、芝生だけではないようね??

お掃除ならお手伝いしますよ??
前述のように、サッチが引き起こす問題は多岐にわたります。
適切なサッチングを行う事で、芝生の生育環境は改善し、しっかり栄養が届くようになって、ぐんぐん成長します。
その結果、雑草は生えてこなくなり綺麗な芝生が維持できます。
サッチングは芝刈りと同じくらい、芝生のお手入れとして大事であるという点がご理解いただけだと思います。
サッチングについては分かったけど、いつやったら良いの?
という声がきこえてきましたのでお答えします。

今でしょ!
はい、サッチングに適した時期は芝の勢いが少ない時期が適当です。
なので2~6月くらいまでがサッチングに適した時期と言えます。
サッチングは芝生にも土壌にもダメージを与える行為なので、作業回数は年に1,2回で充分といわれています。
サッチングの方法と原理
サッチングの方法は大きく3つあります。
※焼き芝という方法もありますが、現代住宅には合わないので割愛します。
- レーキを使った手作業
- サッチングマシーンを使った機械作業
- 薬剤による分解作業
まずはそれぞれの方法の原理について簡単に解説します。

レーキとは熊手の事です。
柄の先に爪を多数取り付けた清掃や除草作業に用いる器具を指します。
サッチは芝の新芽の間に深く堆積していますので、爪上のもので掻き出す必要があります。
レーキを使った方法は古典的ではありますが、最も合理的な方法です。

サッチングマシーンはサッチを掻き出す作業と回収する作業を同時に行える機械を指します。
フックのついたローラーが回転しサッチングする『手押しタイプ』やコームが自動で回転する『電動タイプ』があります。
芝生が広い庭はレーキだけでは時間がかかり過ぎてしまいます。
5坪(10畳)を超えたら機械のサッチングが必要かなと感じています。
いずれも高額なので購入される場合はよくよく検討されるのが望ましいですね。
サッチ分解剤として販売されている薬品を使ったサッチ除去方法です。
レーキを使ったり、機械を使ったりする体力のない方にはこのサッチ除去剤が最適です。
サッチ分解剤には枯草菌という桿菌(納豆などを発行させる)が芽胞(休眠状態)で含まれています。
散布するだけで、細菌の力で手軽にサッチ除去が出来るのが強みです。
レーキだけでは全てのサッチをきれいに取り除くことは難しいですが、合わせてサッチ分解剤を使うことで、より効果的に芝生を綺麗に保つことができます。
ただし、0℃近くでは細菌が芽胞のまま活動できないので、効果を期待できるのは春を待ってからとなります。
サッチング法の比較と最適な方法の選び方
サッチングとひとくちに言ってもいくつか種類があることがわかりました。
では、実際に家庭レベルのサッチを除去するのに必要な道具はどれでしょうか?
所要時間・必要労力・取り回し・効果の強さ・即効性・コスパの6項目を◎・〇・△・✖の4段階で評価したのが下の表です。
所要時間 | 必要労力 | 取り回し | 効果の強さ | 即効性 | コスパ | |
レーキ | △ | △ | ◎ | ◎ | 即日 | ◎ |
手押し サッチング | ◎ | 〇 | △ | 〇 | 即日 | 〇 |
電動サッチング | ◎ | ◎ | △ | ◎ | 即日 | ✖ |
分解剤 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 数か月後 | △ |
先ほどの表を見てどう思われましたか?
どれもメリット・デメリットがあって悩ましいですね。

どれが良いか決められないよ!!
そう思われた方も多いと思います。
なので、迷っている方に微力ながらアドバイスをさせていただこうと思います。
レーキのメリットは①取り回しの良さ②効果の強さ③コスパです。
デメリットは①サッチを除去するにも回収するにも労力と時間がかかる事です。
これらを踏まえると、庭の広さから考えてみたら良いですね。
3坪(10畳)未満の庭であれば、レーキだけで何とか足りるかなと思います。
これ以上の広さではサッチングマシーンがないと辛いと思います。
また、高低差・凹凸・複雑な形状などメリハリの効いた芝生の場合も、サッチングマシーンは使いにくいのでレーキが向いています。
サッチングマシーンのメリットは①効率的で②効果も期待でき③楽である事です。
デメリットは①取り回しが悪く②高額である事です。
これらを踏まえると、庭木や庭石の少ない広い庭をお持ちのご家庭に、サッチングマシーンは向いています。
何しろサッチングマシーンはサッチ除去と回収を同時に行えるので楽です。
サッチングは結構な重労働なので、我が家もサッチングマシーン購入を第1に考えています。
注意点として、
サッチングマシーンは取り回しがわるいため、フェンスやブロックに近い場所の芝生の手入れは苦手です。
こういった場所が多いご家庭では小さめのレーキを合わせて購入すると良いかなと思います。
分解剤の最大のメリットは労力がかからないという一点に集約されます。
デメリットは①消耗品なのでランニングコストとしてほぼ毎年かかるという点②特筆すべきと有効性が少ないというところです。
また、色々調べて分かったのですが、
分解剤単独でサッチングしている方は少ないです。
きっと効果に即効性が期待できない点がネックなのでしょう。
なので分解剤単独でサッチングをされるのはオススメではありません。
レーキかサッチングマシーンを使ってベースのサッチの量を減らしてからの方が効果が期待できそうですね。
なので分解剤はサッチングのメインウェポンではなくサブウェポンと考えてみると良いかなと思います。
『 芝生の手入れ|サッチングに必要な道具と使い方 』のまとめ
この記事ではサッチについての解説とサッチングに必要な道具・オススメ方法を解説しました。
次回は『サッチングマシーンのオススメ比較記事』でお会いしましょう。
いよいよ我が家もサッチングマシーンを買いますよ!
その使い勝手もレビューしますので乞うご期待!!
〇外構で芝生を選ぶ時の注意点

〇芝生を維持する準備|3月は芝のお手入れ初め

〇芝刈り機の選び方|6月は芝刈りシーズンの始まり

〇芝生が枯れて張り替えた|7月は水やりを欠かさない

〇猛暑日注意|8月はとにかく毎週芝刈り

〇芝生の役立つ情報

芝生通信
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お読みいただきありがとうございました。


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