もし、ヘーベルハウスが1000万円で建てられるとしたら?
住宅性能を犠牲にして1000万円以下のローコスト住宅を建てる必要はなくなりますよね?
実際にそんな事は可能なのか検証してみました。

結論から言うと不可能です!

無理なんかーーい!?

ですが、わざわざ記事にするという事は何か意図があるのでしょうね?
そうでなければ読者様の貴重な時間を奪うことになりますよ??

(何も考えてなかったとは言えない・・・)
もちろん!!
10坪くらいだったら、ヘーベルハウスの坪単価(70-80万円)的にも1000万円以下になりそうだよね?
なのに現実的には建てられない!
その理由、気になるでしょ?
☑ヘーベルハウスで家を建てたい人
☑注文住宅で家を建てたい人
☑家づくりの小ネタが好きな人
お品書き
なぜ1000万円でヘーベルハウスは建てられないのか?
1つ目の理由は、狭小住宅ほど坪単価は高くなるという現象が生じるからです。
ここでいう坪単価は建物価格+設備(キッチン・ユニットバス・トイレなど家として最低必要不可欠なもの)を備えた状態を指します。
というか坪単価という言葉自体、メーカー側でも統一されていないものなんです。
なので、ハウスメーカー・工務店を比較する際には、坪単価を単純に比較してしまうのは間違いです。
ちゃんと建物+設備を含めた価格で比較しないと、正しい結果はみちびけないのでご注意を!

ご主人、話がそれてますよ!
はい。
話を戻します。
では、なぜ小さな家の坪単価が高くなるのかというお話です。
わかりますか?
答えは、どれだけ建坪を小さくしても・・・
①キッチンやお風呂の数は減らないこと
②人件費は変わらない
からです。
結論から言うと、おおむね20坪を下回ると坪単価は高くなる傾向にあります。
建坪に占める設備(風呂・キッチンなど)の割合が増えるからです。
建坪を減らした分だけ総額は減っていくのは確かですが、限界があるという事ですね。
例えばダイエットを例に考えてみます。
体重は建坪面積としましょう。
ダイエット当初は体重がどんどん落ちていきます。
が、いずれ限界が訪れますよね。
脂肪や筋肉(≒リビングの広さ・収納)などは減らせても、臓器や骨(風呂・キッチン)など最低限生きるのに必要なものは絶対に残るからです。
なので絶対削れない設備がある以上、建坪を減らしていっても必ず頭打ちになります。
坪単価の単純計算では、建坪10坪の家の最低価格は700-800万円となります。
が、現実にかかる費用はもう少しあがってしまうわけですね。
坪単価での単純計算が当てにならないのはご理解いただけましたか?
もう一つ大きな要因があります。
それは坪単価で計算された建物価格以外にもお金がかかる要因があるからです。
それは何か?
別途工事費用・諸費用・ランニングコストがそれに当たります。
- 別途工事費用:外構・ガス・電気工事など
- 諸費用:火災保険・登録免許税・不動産取得税など
- ランニングコスト:固定資産税・ローン・メンテナンス費など
また、へーベルハウスでは30年後に集中メンテナンスがある事を忘れてはいけないですね。
〇30年ロングライフのメンテナンスにかかる費用とは?

このような建物価格以外にかかってくる費用もバカにはならないですね。
そう考えると、ローコスト住宅のうたう1000万円の家もまた、厳密に言うと1000万円以上かかる可能性が高いのですが・・・
そういう理由があって、へーベルハウスで1000万以内に家を建てるのは実質困難であるというのが結論です。
というわけで、最低限の家らしい機能を付けた場合は確実に1000万円を超えてしまうはずです。
ではヘーベルハウスで1000万円の家は困難なのでしょうか?
もう少しロマン?を追ってみましょう。
10坪は意外と広いです。
何と言っても33平米、これはホテルで言うとスーペリアルームくらい。
畳数に換算すると21畳ほどもあります。
これだけの広さなら、一人で住むのに充分という人もいるのではないでしょうか?
真剣に考察する価値はありそうですよね。
坪単価を少しでも安くする方法としては以下の3点があります。
- 施主支給を利用する
- 標準仕様を採用しない
- ワンルームとして考える
※現実的なものから非現実的なものまで含めています。
※一般家庭にそのまま当てはまりません。
※柔軟な発想をするアイデアとしてお読みください。
まずは施主支給を考えてみましょう。
施主支給はポピュラーな節約術ですね。
節約術だけでなく、標準で満足できない場合にお気に入りのアイテムを入れるために利用されることもありますね。
我が家では紙巻き器やタオル掛けを施主支給しました。
一般的にはエアコン・家具(収納系)・照明・カーテンなどが施主支給しやすいですね。
これらを引き渡し後から取り付けできれば、かなり節約できるはずです。
ただし、注意があります。
ヘーベルハウスは標準でロングライフプランという30年保証がつきます。
この保証は『業者に依頼して勝手にいじると保証期間が外れる』可能性があります。
とくにエアコンの配管を新たに増設するとか、天井に新たにシーリングを取り付けるなど、ヘーベル板に穴をあける行為は絶対やめましょう。
防水保証が外れます。
〇30年保証と1年点検@ヘーベルハウス

続いてはメーカー標準仕様を採用しないという裏技です。
文字通り採用しないという事、つまりキッチンや風呂を付けないという方法です。
かなり突飛な発想ですね。
言いたい事はわかりますwww
例えば↓↓のような代案はいかがでしょうか?
- システムキッチン⇒キッチン台+IHヒーター
- ユニットバス⇒シャワールームのみ
- トイレ⇒シャワールームの横に
- 玄関ホール⇒なし
- 窓⇒いらない
メーカー標準仕様を安い仕様に変更するとオプション扱いとなり、逆にお得ではなくなるということにご注意ください。
文字通り、

もう完全にネタじゃないですか?
システムキッチンをなくせば40-60万円!
ユニットバスをなくせば30-50万円!
トイレや玄関ホールをなくすことで2坪節約!
価格的には外壁<<窓なので、窓を減らした分だけ確実に安くなります!
どうでしょうか?
ネタと馬鹿にはできない節約術ですよね?(やれるとは言ってない)
これだけで100万円以上の節約が可能です。
一気に1000万円のへーベルハウスが完成しそうじゃないですか?
最後のダメ押しです。
注文住宅であってもワンルームとして考えてしまうのはどうでしょうか?
要はヘーベルハウスで箱だけ作ってもらって、中身は賃貸のように市販のものでカスタマイズするという発想です。
前述のようにトイレ室・玄関ホールは無くしてしまいましょう。
あたかもホテルのスイートのように・・・
一つの空間で完結する上質な設計。
いっそのことリビングなんていりません。
ベッドの上でくつろげば良いじゃないですか?
イメージはこんな感じですよ。

KIZASHI THE SUITE
10坪あれば割と豪華なホテルライクワンルーム注文住宅が建てられますぜ?

終の棲家には良いのかも??
あれ、意外とアリかも・・・って思いませんでしたか?
『建物価格1000万|ヘーベルハウスの最安値とは?』のまとめ
今回の記事の結論は、
『ヘーベルハウスで1000万円の家づくりは困難!』
だが
『(家らしくない家なら)ヘーベルハウスで1000万円の家づくりはゴリ押しできそう!!』
でした。
なお、この記事の内容は、ヘーベルハウス公式には一切確認しておりませんので実現可能かどうかの検証はできていません。
この記事はエンタメ要素を多分に含みますので、あくまで節約のアイデアとして参考程度にとどめていただきたく思います。
なにより、このブログの読者様はこれから家族で住む家を探している方が多数かと思いますし、へーベルハウスの皆さんも10坪ヘーベルという異常事態に困惑してしまいますよねwww

ちなみに『ヘーベルハウス』『1000万円』で検索すると緑のヤツが自信満々に一位で表示されますが、中身は・・・
「土地込み1000万円で家を建てる ヘーベルハウス」に一致する実例は見つかりませんでした。代わりに「土地込み」の検索結果を表示しています。
suumo
いや、おかしいだろ!
と突っ込まざるを得ない検索結果でしたとさ。
次回は1000万円~2000万円台のヘーベルハウスについての考察でお会いしましょう。
※続編が完成しましたのでリンクしておきます。
〇1000~2000万円でへーベルハウスは建築可能か?

〇『ヘーベルハウスは割引しない』の真実が明らかに…

〇へーベルハウスの外壁選びで迷ってしまう方が多い理由

〇ヘーベルハウス施主のブログ記事

ヘーベルで建てる家
もう一度目次をみる?

お読みいただきありがとうございました。


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