
(よーし、車から降りたら玄関まではダッシュ!)
・・・・・・・・
うぇー、結局ずぶ濡れかぁ。

・・・なんてことが無くなったね。

へーベルハウスならカーポートからギリギリのところまで、玄関の軒(のき)を深くできるからね。

深い軒は快適なのですね?
ですが、どのハウスメーカーでも深い軒はできるのでは?
☑軒をつけるかつけないか悩んでいる人
☑玄関まわりの動線で失敗したくない人
☑へーベルハウスの軒について知りたい人
軒の役割・機能とは?
軒の大きな役割は3つあります。
- 屋外設備の保護
- 遮光・調光・日照計画
- 雨除け
軒が出ると太陽光線や雨風による屋外設備(外壁・窓・換気口など)の物理的な汚れ・劣化を抑えることができます。
へーベルハウスではデュラ光®という太陽光と雨を触媒に汚れを分解するという作用を持つ特殊な外壁塗装が可能です。
が、通常の建材は光や雨風でダメージを受けるのが一般的です。
そういったダメージからの保護は軒の大事な役割のひとつです。
次に室内から考えた時の軒の役割です。
軒の無い場所には太陽光が直接当たるため温度が上昇します。
特に窓は断熱性が下がる部分なので、直射日光が当たると室温上昇+エアコン効率の低下につながり快適な暮らしがしにくくなってしまいます。
『 夏場は直射日光を遮り冬場は柔らかな光を取り入れる』、そういった役割が軒にはあります。
前述したように物理的な雨除け効果があるため、屋外の動線の上には軒を出したいものです。
例えばテラスの上、ベランダの上、玄関先などですね。
こういった部分に軒を出してあげると、雨天時の屋外の移動がストレスフルに行えたり、傘の事故を防ぐこともできます。
軒のメリット( 機能面以外 )
軒には機能面以外にも重要なメリットがあります。
それは外観上のメリットです。
最近の住宅は(とくにローコスト住宅など)どの家を見ても同じように見えませんか?それは軒が短いもしくは無いからですね。
これがコストを安くするためのメーカー・工務店側の工夫とも言えますが、多少なりとも建物の外観を気にされるご家庭にはオススメできません。
軒が無い方がシンプルモダンだという意見もあるかもしれませんが、箱型住宅こそ軒でメリハリを付けないと十把一絡げなんじゃないかな?と感じます。
今回の記事のテーマとは外れるので、外観に関する軒のメリットは省略しますが、以下の記事で考察を書いていますので参考にどうぞ。


軒を出す注意点・ポイント
軒は3つの大事な機能を果たすため、出来る限りつけた方が良いといえます。
が、当然デメリットというか注意点もあります。
以下の2点についてご注意ください。
- 軒の最適な深さは?深い方が良いのか?
- 軒が付けられない時の対処法は?
軒は深ければ深いほど良いのかというと、そういうことはありません。
通常は90㎝という深さで日差しの調整が充分となります。
軒下の機能として、デッキなどのアウトドアスペースだったり、玄関のような毎日の生活動線がある場合は120㎝、150㎝と深くするのもアリです。
ですが軒を深くすると以下の4点に注意が必要となります。
- 支柱の必要性
- コスト(イニシャルもランニングも!)
- 眺望と明るさの問題
- ツバメが巣作りにくる
軒の面積が大きくなれば、重量も増すため、物理的にもろくなります。
最悪の場合、台風で軒がもげるなんて事も・・・流石にそれはないです、一定以上軒を深くすれば、重量を分散させるために支柱が必要になります。
支柱の必要性についてはメーカーごとの規定があるでしょうが、へーベルハウスでは少なくとも120㎝までは支柱無く軒を深くすることができます(我が家で実証済)。旭化成ホームズのサイトを見るともっといけそうですね。
イニシャルコストは分かりますよね。軒も壁と同じ材質で作るので深くすれば面積が大きくなりコストも高くなります。
では、ランニングコストは何か?
それは、軒の深さが1mを越える場合について考えるべきポイントです。軒が壁から1mを越えた分は固定資産税の評価額として計算されます。
軒を深くすることは2つのコストに影響するということですね。
入ってくる日差し(夏場の角度の高い日差し) が少なくなるという事は見える景色が少々狭まり、部屋も暗くなるという事ですね。
まぁ見えなくなるのは空なんですが・・・とはいえ、事実は事実なのでデメリットにあげさせていただきます。
理論上、部屋は確かに暗くなると思います。が、気にしなくても良いでしょう。我が家は南側に120㎝の軒がありますが、特に暗く感じるということはありませんので。
軒を出したから暗く感じるというよりは、そもそも窓の場所や大きさが部屋の役割に合っていない可能性があります。以前、窓に関する考察をしているのでご参考にどうぞ。

我が家は今年2月の引き渡しでしたが、今シーズン早速ツバメが巣作りにきました。
前住居でもツバメの巣には苦労したので、今回はあらかじめ予防線を張って巣作りはご遠慮願いました。
ご家庭によってはメリットかもしれませんねw
下の記事は巣づくり対策について書いてあるので、この逆のことをやればツバメが巣作りに来てくれますよ。来てほしい方も来てほしくない方もご参考にどうぞ。


軒が大事だということは分かったけれど、建蔽率や隣家との距離など土地的制限から軒が付けられない場合もあります。
そんなときは以下の4つの対処法があります。
- 外壁タイル
- 電動シャッター
- 庇(ひさし)
- 遮熱ガラス
一般的には木造は雨風・日光に弱い建材と言われていますが、どんな建材でも劣化は必ず起こります。
外壁によく利用されるサイディングに比べると、タイル材はかなり強度に優れます。軒で保護できない面には外壁タイルと張ると外観としてもオシャレに見えるので一石二鳥ですね。
フォールディングウインドウやピクチャーウインドウのような大窓からは、日差しが大きく入りますし、断熱性が下がるため、軒を出したいところです。
軒を出せない時にはシャッターを付ける事で、日差しや断熱性の問題を改善することができます。
〇電動シャッターはとても便利なので参考にしてみてください。


換気口や小窓の上に庇を設置することで、雨水が室内に入り込むことを防げます。
が、大きな窓や玄関先を庇で対処しようとすると、圧倒的にしょぼく見えるのでやめておいた方が良いと思います。
「庇」「かっこわるい」で画像検索するとヒットしますのでご参考までに。
一条工務店のトリプルガラス、スウェーデンハウスの木製サッシ3枚ガラスなど、高性能の遮熱ガラスがあります。
へーベルハウスはペアガラスですが、寒冷地でなければ充分ですね。
ローコストでないハウスメーカーであれば充分な性能の遮熱ガラスを標準的に使っているので無視しても良いかと思います。
軒の役割・注意点・工夫に関する12の考察のまとめ
軒に関する考察をまとめました。
我が家の考え方としては、軒は機能的にも外観的にも有用な設備です。
軒のデメリットもお伝えしましたが、致命的なデメリットはありましたか?もしここに挙げたデメリットが許容可能でしたら、軒を付けることをオススメいたします。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?
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