
家を建てられるお客様みなさんに、あらかじめお聞きしているのですが、『風水』はどの程度気にされますか?

んーー、それなりに気にしますけど、住みやすさが第一なので・・・鬼門屋敷でなければO.K.です。

まぁ・・・風水については、それほど気にはしないですね。
2週間後の本格打ち合わせ

おぉ、見事に鬼門玄関だwww 確かに駐車場の場所を考えると玄関はココしかないよな、仕方ないね・・・

うん、そうだね・・・
風水を気にする親戚はいないし、別に良いのかな?
そんなわけで鬼門玄関からスタートした我が家の間取りは、どんどん風水のルールをぶち破っていきました。
今回は、『風水』を気にした方が良いのか、気にしなくて良いのかを悩んでいる方に向けた、我が家のアンチ風水建築をご紹介します。
☑風水を無視するとどうなるか気になる人
☑『風水なんて無視してオーケーだぜ!』と後押ししてほしい人
☑風水的に良い・悪いを一応知りたい人
アンチ風水な家づくり 鬼門編
風水に関する基礎知識はこの記事では触れませんが、基本的には『人の行いを正すために生まれたルール』なので、それなりの理屈は確かにありました。
※ただし、このルールは風水が生まれた古い時代に限定される話です…そのまま現代に当てはまる理屈では無いというのが、僕が風水を頭から信用していない根拠です。
その理屈を紹介しながら、
『現代では当てはまらないね、ハイ論破 』
という流れでどんどん紹介してまいります。
我が家は北東に玄関がありますので、紛れもない鬼門玄関です。
それにしても、なんて物々しい響きでしょうか?
これだけで気の弱い人は病気になりそうですね。
なので神様玄関と呼びましょう。
理屈は以下の通りです。
鬼門とはあの世とこの世を繋ぐ霊道、神の通り道とされています。
昔の往来は、現代のような舗装などされていない、雨が降ればぬかるみ、日が照れば土ボコリまみれの汚い道でした。
神様の道=鬼門の方角に、そんな汚い道を歩いた泥だらけの履物を置く(玄関を設置する)なんて罰当たりだという理屈です。
現代の舗装された道路では泥だらけに汚れるべくもありませんね。
万が一汚れたらケルヒャーで掃除すれば良いじゃない!
ハイ論破。
我々は、神様の通り道でもある玄関を常にきれいにしましょうという教えだけを有難く頂戴しましょう。
〇実はこだわり、我が家の玄関に関する記事




玄関と同様にトイレ、浴室、洗面所などの水回りを北側におかないようにと言われています。
鬼門玄関の話と同じで、不衛生になりやすい水回りを配置することは、神様への失礼に当たるという理屈ですね。
なので建物を南北で半分に割った線を鬼門ラインとして、北半分には不浄のものを置かないようにということです。
では論破しましょうか?
大昔はボットン便所もとい汲み取り式でしたね、不浄というのはわかります。
ですが、現在の日本の都市部では水洗トイレ普及率90%を越えています。
水洗トイレってだいぶ綺麗ですよね、掃除グッズだって充実したものです。
もしかして、あなたの新居はボットン便所なのですか?
ハイ論破。
さらに言えば、便座とpcマウスは同じくらい雑菌まみれと言います。
不浄なものを避けるというなら、鬼門ラインより北には何も置いてはいけませんね…
それならば鬼門ラインを守りましょう!!
これも“水回りをきれいに保つべし” という有難い教えだけを守っていくことにしましょう。
〇水回りを綺麗に保ちたい!引っ越し前準備リスト

鬼門関連3つ目です。
裏鬼門とは鬼門(北東)の逆方向、つまり南西方角を指します。
そもそも玄関・キッチン・トイレを鬼門・裏鬼門・家の中心に設置しないというのは、風水界隈では『三所三備』といって有名な話らしいです。
結局のところコレも、神様の通り道に不浄のものを置かないという理屈ですね。
あとは、西日によって食物が腐りやすくなるといった話もあると思います。
話をもどしますが、、、新居には当然冷蔵庫を置きますよね?
もしかして新居では電気のない生活を送るつもりですか?
もし万が一冷蔵庫を置かれないのであれば、南西キッチンはおやめください。
食べ物が腐ってしまいますよ!?
ワンパターンになってきたので論破は省略します・・・
アンチ風水な家づくり 間取り
調べてみましたが、過去なら納得の話でした。
ですが現代日本においては、もはや難癖レベルの理屈でしたよ。
昔の家は木造で燃えやすく、中心階段は空気の流れが良くなり避難する間もなく焼け死ぬという話が元かと思います。
または、電気の無い時代に月明かりを頼りに階段を上っていた頃、中心階段は灯りが無いため転倒事故が多かったなんてのも風水で凶とされる大元の話なのかなと思います。
現代では消防法により煙センサーの設置が義務付けられています。
階段だってLEDライトをいくらでも付けられます。
むしろ、吹き抜けリビングを設置したいなら、家の中心に階段があるという間取りは必須ですよね。
いいでしょうか?論破で・・・
欠けとは家の一部をへこませること、張りとはでっぱらせることです。
家の外観にメリハリをつける設計として重宝すると思います。
方角ごとに吉兆が決まるそうなのですが、基本的にすべての欠けはダメらしいです。吹き抜けも欠けに当たるとされています。
そうしますと、近代のおしゃれ建築はすべてアカンことになってしまいますよね。
で、理屈なのですが、、、
欠けがダメな理屈はいまいち釈然としませんでした。
有力そうなのは↓のような話。
欠けの多い建築は、採光や風通りが悪くなり⇒湿気がたまる⇒カビが生える⇒体調不良になる⇒治療にお金がかかるといった話が見つかりました。
現代においては、高気密高断熱と24時間換気により、昔の建築よりも圧倒的にカビが生えにくくなっているのではないでしょうか?
したがって、欠けが問題というよりも、気密性の低い欠陥住宅に住まない、結露が生じるならしっかり窓換気もするといった具合に対策を施したほうが建設的かと思います。
アンチ風水な家づくりでも忌避した事とは?
思いつくだけでも、これだけのアンチ風水間取りを採用しました。
それでも引き渡しから約1年、何も問題なく過ごせています。
ツバメだってハトだって住みたくなるような家ですw
〇参考記事


そんな我が家でも実は避けたものがあります。
それは冒頭にも出てきた鬼門屋敷です。
僕が知っているすべての鬼門屋敷が、お店であればすぐつぶれるし、家は数年で離散していました。
祖父の遺言(まだ生きている)でも『鬼門屋敷だけは止めなさい 』 でした。
これだけ不吉なことが続くと、信じていなくても心の片隅にモヤモヤが残りますよね。
風水でタブーと言われたからやめるのではなく、理屈に合う合わないで納得したうえで採用不採用を決断するのが大事だと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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