
実は家づくりの失敗・後悔ポイントとして窓を上げるご家庭は多いんです。
おそらくは部屋と窓の相性を無視した結果なのではないかと思います。
その点に注意して我が家は窓を設置しました。
自己評価は何点ですか?

そうだねー、今のところ大きな不都合は感じていないよ。
LDKのフォールディングウインドウも気に入っているし、99点かな!!

逆にその1点減点はどこなのでしょうか?気になります。
先だって窓かけ選びの記事を書きました。

我が家の窓事情については、フォールディングウインドウしか紹介していなかったので、LDK含む家の中の窓
リビング以外の窓についての選び方や失敗例について考察しておこうかなと思い今回の記事を書きました。
☑窓の種類について知りたい方
☑部屋と窓の相性について知りたい方
☑間取り打ち合わせで窓やドア選びにうつった方
お品書き
窓の持つ4つの役割
窓の役割は大きく4つありますが答えられますか?
以下の4点が大きな窓の役割です。
- 移動
- 採光
- 換気
- 眺望
それぞれ解説していきますね。
窓の役割の1つ目、それは移動です。
窓にはベランダやテラスなど屋外の空間へ人が移動するための役割があります。
窓の種類としては掃出し窓やフォールディングウインドウなど床から大きく立ち上がる窓が移動の役割を果たします。
窓の役割の2つ目は採光です。
やわらかな自然光が心地よく部屋を照らしてくれる、日中明るい家は魅力的ですよね。
LDK・和室(客間)など人が生活する部屋では、採光量の大きい大窓、やわらかな採光の高窓が有効です。
窓の役割の3つ目は換気です。
2003年の建築基準法の改正により24時間換気システムの設置が義務づけられています。が、やはり湿度の高い場所や匂いがこもった状況では、換気システムよりも窓を開放した方が一気に換気がすすみます。
全ての部屋で窓による換気をゼロにするのは現実的ではないのかなと思います。
換気は窓の形状に加えてが配置が重要です。高いところから低いところへ、窓が対面するように配置することで空気の流れが生じやすくなり換気効率が上がります。
換気だけを目的とするなら、大型窓よりも高窓や縦型スリット窓のような細く開放できる窓を選ぶのが良いとされています。
窓の役割の4つ目は眺望です。
2階リビングや庭付きの戸建では、大きな窓で眺望を確保することがあります。
最近ではアウトドアリビングという考えもあるため、出入りと眺望を兼ねた大きな掃出し窓やフォールディングウインドウが人気ですね。
またフィックス(はめ殺し)窓で景色を切りとるという考えもあります。
非常に自由度の高い役割だと思いますので、注文住宅ならではの楽しみでもあるかなと思います。
窓を増やすデメリット
窓を増やせば上記4つの機能がアップすると同時に、窓の持つデメリットが目立っていきます。
例えば一面が大きな大きなガラス張りの家を想像してみてください[1]昔、『劇的ビフォーアフター』という番組で匠が作っていましたねw。
どこからでも侵入できて、直射日光で熱くて、気密性が低くて、そとから丸見えになります。これはすべて窓の機能の裏返しです。
また、窓を増やすことで壁を少なくすることで生じるデメリットと向き合わなければなりません。例えば、壁付の収納スペースが減るとかテレビなどの家具・家電を置く場所がなくなるといった問題です。
ほかにも汚れの掃除などメンテナンスの問題も出てきます。
単に窓を増やすのではなく、デメリットの少ない窓設置をかんがえていかなければならないんです。
以下に6つのデメリットをまとめます。
窓が多ければ空き巣の侵入ルートが増えることになります。
対策としてはホームセキュリティーの導入がありますが、窓1つ1つにセンサーを付けることになるのでコストが高くなります。
大きな窓は魅力的ですが、西日でまぶしく感じたりテレビの液晶に反射して見づらくなったりといった弊害もあります。
とくに2階窓は日当たりが良すぎて部屋が蒸し風呂状態なんてこともあるので、庇や軒で直射日光を遮るなどの工夫が必要になります。
外壁の無い場所というのは断熱材が無いことになるので基本的には断熱性と気密性が下がります。その結果として夏冬の冷暖房効率が下がってしまい、夏暑い家・冬寒い家が完成します。冬場はときに結露⇒カビの問題も生じることがあるので注意が必要です。
せっかくの窓も設置場所が道路から丸見えであれば開放して過ごすことは難しいですよね。袖壁を設けるなど割と大きな工夫が必要です。
壁が少なくなるデメリットは断熱性・気密性の低下だけでなく、壁収納や壁設置型の家具家電(エアコン・テレビ・スイッチ・コンセント類)の置き場所を減じます。
どうしても窓をへらせなければ、天井付きエアコンや間仕切壁を設置するなどの方法があります。
フィックス窓や高窓の掃除は大変です。吹き抜けに設置した窓の掃除は危険もともなうので業者を呼ぶ場合もあるでしょう。
少ない窓で最大限の効果(我が家の実例あり)
窓の性能を活かすために、単純に窓の数を増やすというのは百害あって一利なしというのが理解できたかと思います。
なので目指すべきは少ない窓で最大限の効果です。
ここからは様々な部屋の機能から必要な窓を考えていきます。
〇窓に合わせた窓かけ選びの記事はこちら


・北向きにスリット窓
・西向きに掃出し窓
まずは窓設置の目的は何か考えてみましょう。
寝室の窓には眺望や採光が必要でしょうか?おそらく大多数のご家庭に必要なのは換気ですよね。もしベランダがあって布団を干せるようなら移動も目的に加わるでしょうか。
なので寝室に必要なのは換気窓と掃出し窓があれば充分機能的と言えます。
天窓(トップライト)を設置して月明かりを感じたり、換気効率を上げたりするという間取り提案を受けることがあるかもしれませんが止めておいた方が無難かもですね。雨音がうるさいというデメリットが大きいと聞いています。
以上の点から、我が家では縦すべり窓とベランダに向けた掃出し窓を設置しました。ベランダ掃出し窓にはホームセキュリティのセンサー設置で防犯対策もバッチリです。

浴室・脱衣所・トイレの窓の目的は何でしょうか?
水回りのプライベート空間ですので、出入りや眺望の必要性はないですね。
2階浴室であれば眺望を優先する選択もあるかもしれませんが、絶対に必要なのは換気窓ですよね。
眺望優先で大きな引違い窓を付けても良いですが、冬は寒くて浴室暖房が必須かもしれません。であれば、ピクチャーウインドウのようなフィックスタイプを設置して、横や天井に換気窓を付けるのがオススメです。
我が家はシンプルに横すべり窓にしました。浴室・脱衣所・トイレすべての窓を同じ高さにして統一感を出しているので外観も気に入っています。

我が家ではLDKに面するタイルデッキを設置しました。
〇ウッドデッキ・タイルデッキの比較検討

なので窓の目的は移動・眺望が中心と考え、ダイニング側にはフォールディングウインドウを設置しました。リビング
写真のようにフォールディングウインドウを開けると屋外と大開口するためアウトドアリビングとしてお気に入りです。
LDKに換気窓は必要でしょうか?我が家としては食事の匂い、こもった空気が嫌いなので、換気窓をつけた方が良いと思っています。
フォールディングウインドウはちょい開けができないので換気用の窓を別に用意すると良いですね。写真の赤い椅子の上にあるのが、縦すべり窓を3列つけたものでリビングに面しています。また、キッチン側にも縦すべりの換気窓が1列あります。

我が家は2階ランドリーです。
〇2階ランドリーを採用した感想

ランドリールームに設置する窓の目的は採光・換気の2つが目的となるでしょうか?その場合は腰高の引違窓で充分ですね。
我が家のようにベランダ干しを想定しているご家庭では移動も必要となりますね。そうした場合はモノを持って出入り可能な通路幅90㎝以上の掃出し窓が望ましいでしょう。
新築・リフォームで使える窓の機能的な配置のコツのまとめ
〇窓に関する関連記事はこちら



窓づくりに後悔しないための考え方として、窓と部屋の機能を考えることが大事です。
対象の部屋がどんな目的を持っていて、そのために窓が果たす役割は4つのうちなんなのかを考えると機能的な窓が見えてきます。
ぜひお宅の窓づくりの参考にしてみてください。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?
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References
↑1 | 昔、『劇的ビフォーアフター』という番組で匠が作っていましたねw |
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