
和室か?畳スペースか?
現実的にお客さんを泊めるなら四畳半が最小限欲しいところだね・・・

夏にエアコン効かせて畳のお昼寝は究極♪
冬に掘りごたつで食べるアイスは至高♪
掘りごたつを置くにはゆったり6畳分が必要ね。

ルンバ的には掘りごたつも和室の畳もお掃除の観点からは反対です・・・
掃除しやすい3畳くらいのフラットな畳スペースとしてまとめるのがよろしいかと思います。
3者がそれぞれ好きなことを言っていますね。
ですが、この記事の本質はこの会話に集約されています。
現代の日本の建築様式においては和室は必須ではなく、オプション的な取扱いとなっています。
そういう背景のもとで、敢えて“畳の空間”にこだわりたいのであれば、その使用目的と誰が使用するかを明確に定義してから間取りと帖数を考えましょう。
今回の記事では使用目的に対応した帖数、必要と思われる和室関連設備を考察したいと思います。
☑和室か畳スペースか迷っている方
☑畳の適切な広さをイメージしにくい方
☑間取り打ち合わせでLDKと和室をつなげるか悩んでいる方
お品書き
目的別の必要帖数&設備

人が暮らす場所として1帖に満たないスペースは使いにくいです。
生活空間というよりも、花を飾ったり美術品を置くなどアクセント的な使い方をした方が、ごく小規模の畳スペースは有効活用できます。
そうしたアクセントとしての利用を想定する場合は、小上がりにして壁面を少しへこませると、インテリアをさらに効果的に見せる効果が得られるでしょう。

お子さんもしくは一人分の仮眠スペースなら、2帖分の畳スペースがあれば充分です。
仮眠以外の使用目的としては赤ちゃんのおむつ替え、瞑想、ヨガなども可能です。
お客さんを泊めることのない比較的シンプルな間取りを好まれる家庭であれば、2帖分の畳スペースを設ける事で日々の生活に面白みが出るのではないかと思います。

空間と部屋との境界が3帖と言えます。
普段は、折りたたみテーブルを置いて勉強スペースとして使用するもよし、ゆったりとした遊び場として利用するもよしの広さといえます。
また画像のように客間として利用可能な最小の部屋ですね。
客間とする場合は間仕切り戸と小上がりにした方が過ごしやすいと思います。
多目的に使用できる空間としては3帖はオススメです。

狭小住宅ではこういう間取りもアリですね。
毎日使うわけでは無い和室をつくるのは勿体ないというご家庭には、ふたり分の寝室になる最小限界の3帖+板の間という間取りがオススメです。
板の間の壁に収納があったりすると、寝ていて圧迫感はありそうですね。

普通に和室として機能する部屋をつくるなら4.5帖が必要です。
3帖+板の間と4.5帖はどちらが良いのでしょうか?
より機能的なのは3帖+板の間、より格式的なのは4.5帖でしょうね。
現代となってはあまり無いことだとは思いますが、家族以外の重要な来客を泊める機会があるご家庭では4.5帖が良いと思います。


家族の居室・寝室、サブリビングやサブダイニングとして活用するなら6帖以上が推奨されます。
このくらい広々していると、逆に制限はないので快適な居住環境としての設備に力を入れた方が良いと思います。
- 窓・窓かけ
- 間仕切り戸
- 小上がり
- 床の間
- 収納(クローゼット・本棚)
- 掘りごたつ
以上の設備を好みに応じて追加することで家族で過ごしやすい空間になると思います。


【中国割烹旅館菊水亭より引用転載】
和室を日々利用する完全な居住スペースとするなら、和モダンな旅館の間取りを参考にするのがオススメです。
リビング・ダイニングをひとまとめに和室に置き換えてしまうのも面白いですよね。まぁ子どものいる家庭では実現が難しいこともありますが・・・
我が家はもし老後平屋に建て替えたり、リフォームすることになるなら、こういう間取りにしたいと思っています。
実例~我が家の和室~

〇リビングとの接続の詳細はこちらの記事をご覧ください。

我が家の和室は6帖で設計しました。
使用目的は日常利用として作業・勉強スペース、特殊利用として客室・応接間です。また、シーズン利用として冬場の掘りごたつ利用を想定しています。
窓は掃出し窓でウッドデッキに面しています。
クローゼットはひな人形と布団、大型のオモチャを収納するために設置しました。
写真には写っていませんが、左奥に可動できる本棚があります。書庫としては1書架くらいで150冊を目安に収納可能です。
照明は和モダンなシーリングライトです。
使い勝手が良いので、ブログ記事の執筆はもっぱらこの和室を使用しています。
やはり6畳では使用感を優先した設備しか付けられないなという印象です。
前述したようにオシャレな和モダンな空間をつくるには8畳以上で余裕のある遊びがないと難しいかなと思いました。
和室と畳コーナーの使い分けを目的に応じて解説のまとめ

今回の記事はいかがでしたでしょうか?参考になりましたら幸いです。

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