我が家は外構工事を外構業者ではなく、ヘーベルハウスに依頼しました。
この記事では我が家の実例・こだわり・実際の費用の一部を暴露しちゃいます。
さらに!実費費用だけでなく、平米当たりの一般的な工事費用の相場との比較も掲載しています。
外構費用公開記事に対して『他人の費用公開情報は家族構成・土地形状が違うから役に立たない』という意見もありますが、相場比較を一緒に見ることでその弱点を克服した客観性のある記事となっています。
外構をハウスメーカーに依頼するか外構業者に依頼するかお悩みの方はぜひ参考になさってください。

外構工事って何?
エクステリアとどう違うの?
費用の相場ってどうなの?
打ち合わせで何を伝えれば良いんだ?

と、以前の僕のように外構工事の内容からわからない人って結構多いと思うんだよね・・・

うーーん、たしかに!
『なんとなくこういうイメージでやってください 』 でカタチになるから、デザインを見てお任せで決めちゃうよね!

ご主人達は外構の打ち合わせにはどれくらい時間をかけましたか?

うん、3回くらいだったよ。

建物の打ち合わせ期間とのギャップが大きいですね。
それだけ悩む余裕さえもなかったという事でしょうか?

まぁね、実際へーベルハウスのデザイン提案にも満足できたってのも大きいけど、悩むほどたくさん選択肢を持っていなかったのかもね・・・
☑外構工事の内容って何?
☑外構工事の相場は?
☑共働き夫婦の外構教えて?
今回の記事では、外構工事とは何か?我が家の外構工事の内容と相場についてシェアしたいと思います。
お品書き
外構工事とは?
「インテリア」が建物内全般(照明、床材、壁紙、LDK、家具など)を表すのに対して「外構・エクステリア」は門柱、カーポート、テラス、植栽など建物外全般を指します。
『インテリア』と『外構・エクステリア』で重複する部分もあり得ますが、その違いはハウスメーカー(HM)・外構施工業者によって定義が異なります。
なので、比較の際に単純に価格だけ見て『HMより外構業者の方が圧倒的に安い』とは言えないことにご注意ください。
※もちろん一般的にはHM>>外構業者ではあります。
当記事で扱う我が家の外構工事に関しては、へーベルハウスの外構デザイン打ち合わせの際に決めた部分のみを『外構』とします。
一般に外構工事と言えば?
想像しやすいのは以下の6項目でしょうか?
- 目隠し・門柱 40万円
- フェンス・囲い 40万円
- ガレージ・カーポート・駐車場 50万園
- 庭 50万円
- テラス・デッキ 40万円
- 植栽 5-10万円
ちなみにネット上から外構業者サイトの相場を引用しましたが、全然参考になりません。
なぜなら、これらの工事内容は施工面積・材料によって大きく変動するからです。
後述する、細かな工事内容と希望する外構のテーマが決まっていなければ全く無意味です。
例えば契約予定の業者が『門柱なら40万で出来ます』と言ってきたら要注意…
あなたの希望は無視して40万におさまる外構工事を強制されるかもしれません。
一部の業者はそういう不誠実な対応をとることもあります。
ハウスメーカー外構(HM外構)は外構業者よりも高くなるといわれています。
これはおそらく真実でしょう。
友人がHM外構と外構業者に合い見積もりを建ててもらったそうですが、おおよそ1割程度価格が異なったそうです。
ただし、個人的にはHM外構の方が建物との調和がとれるのではないかと感じています。
外構業者は、施主の希望の外構を聞いているだけで、 建物の中のテーマを見てはいないんですよね。
リビングから眺めた庭とか玄関土間から見た玄関アプローチという視点には立っていないんです。
そういった視点に立てるのは、家と外構を一つのものとして考えているHM外構なのかな?と思っています。


門柱とかガレージは見た目に大きな印象
できればHM外構にしておきたいね
それ以外は外構業者でも良かったかも?

打合せが長丁場で外構業者を探す意欲もなかったよね
我が家のように『家の間取り・インテリアの打合せが忙しくて、外構業者を探す余裕がない』という消極的な理由でHM外構に決めようとしていませんか?
そういう読者さんにオススメの外構業者一括見積りサービスというものがあります。

詳細はこの記事の最後か↓の別記事を読んでみてください。

外構工事内容と実際にかかった費用
外構工事を費用から分類すると
- 仮説準備費
- 土工事費用
- 金物工事費用
- 塀工事費用
- 床工事費用
- 周辺工事費用
- 植栽工事費用
の7つに分けられます。
もっと詳しく分けられる場合もあるようですが、我が家の外構見積書の記載に沿って、外構工事内容を7つとしました。
外構工事の費用分類を知っておくと、複数の外構業者の見積もり体裁が違っても、比較しやすいというメリットがあります。
では、それぞれの工事費用に含まれる工事内容と相場はどのようになっているのでしょうか?
仮説準備とは、やり方[1] 基礎工事に先立ち、建物の位置や基礎の高さを示すための仮設装置をつくることを指す。 ・清掃・安全衛生対策・運搬等いわゆる工事に付随して発生する工事の事を指します。
工事を始めるのに必須の工事なので、この工事にかかる費用を抑えることはできないと言えます。
『仮設準備費用がしっかり見積もりの中に含まれているか』は、外構工事業者を評価する上で重要な判断基準となるそうです。
土工事とは、土を掘ったり捨てたり盛ったりするのに必要な工事です。
外構工事をイチから始める場合は土地の高低差を改善したり、埋まっている異物を廃棄する必要があります。いわゆる『残土処理』ってやつですね。
我が家の場合は、建物を工事する段階で、土地全てを最初から整地していましたので、新たに工事はしませんでした。
したがって土工事費用はゼロ円です。
相場は地域差があるようですが、おおむね以下の通りです。
残土は、大きなあの2トン車で1.5㎥しか積めません。つまり、比重が3近くあるということです。仮に、ガレージ2台分のスペースを50㎝の深さで、土をスキ取ったとします。すると、以下の量の残土が出ます。
株式会社ライフアップ
0.5m×28㎡×1.3(土はスキ取ると膨れる)=18.2㎥
現場の地域にもよりますが、都市部なら上記の事情で、残土処理には1㎥8,000円程度の費用が必要になります。となれば、このガレージ分だけで、18.2㎥×8,000円=145,600円の費用が必要になります。
2トンダンプで12台分です。

うへー、残土処理って大変なんだな・・・

・橙色:カーポート2台分2基
・黄色:タイルデッキ
・紫色:フェンス、フェンス扉2か所
皆さんお待ちかねですね。
いわゆる『外構工事らしい』工事、金物工事ですよ。
金物工事にはカーポート設置、テラスの基礎工事、フェンス設置、フェンスの基礎が含まれています。
おそらくは、ほとんどのご家庭でこの工事費用が最も価格が高くなっていると思います。
例えば、土地が広ければ囲うのに必要なフェンスが多くなるので、フェンスの価格が上がります。
カーポートは500,000円~1,000,000円前後(2台用カーポート1基当たり)の費用がかかります。
我が家では外構金物工事全体で4,700,000円かかりました。ちょっと引くレベルかもしれませんが、これはカーポート2基設置(150万円)、そしてタイルデッキ設置(160万円)の影響が大きいですね。
これらの高額商品を除外した場合、いわゆるフェンスだけの価格を見ると約90万円です。やや割高ですが、これは家の3方向(南境界14m、西境界11m、東境界4m)をフェンスで囲ったためと考えられます。
残りの70万円はフェンスの基礎、フェンスにつけた扉の分です。

カーポート・タイルデッキ・フェンス、必要ないご家庭なら丸ごとカットできる費用だね。
〇タイルデッキ詳細はこちら



・黄色:目隠しと門柱
塀工事は、いわゆる門柱や目隠しの制作費用が含まれます。
おそらく外構工事の中では最も目を引く工事の1つですね。
なので、塀工事に力を入れるご家庭も多いと思います。
ちなみに門柱・目隠しに使われる宅配ボックス、壁掛けポスト、表札、インターホン等は後述する『周辺工事』の中に含まれています。
我が家で塀工事にかかった費用は750,000円です。
〇門柱の施工費用、相場は?
このうち門柱の施工費用は40万円でした。
門柱を設置する際の費用相場は、本体価格が約5~15万円、工事費が3万5千~5万円位で、合計10~20万円程度です。また、門柱にインターホンや門灯を取り付ける場合は、各々プラス1万2千円ほどがかかります。さらに、既存の門扉の撤去や、照明を取り付けるための電気工事が発生するのであれば、総額で40万円位かかると考えておいた方が良いでしょう。
リショップナビ
門柱は素材により価格が増減しやすいので単純な費用の比較がしずらいですね。我が家の門柱は↓のような感じです。
引用リンク先の門柱と比較して価格は倍ですが、クオリティは担保されているのではないでしょうか?

外構費用はこだわった分だけ高くなりますね。
ハウスメーカー以外に依頼するときは、『安かろう悪かろう』の外構業者を選ばないようにしたいですね。
〇へーベルハウスの門柱がずっと綺麗なのはなぜ?


・橙色:防草シート、砂利敷、車庫床コンクリート仕上げ
・黄色:玄関アプローチ=タイル
紫色:縁石
床工事には防草シート、砂利、コンクリート仕上げ、玄関アプローチ・床タイルなどの施工と材料費が含まれています。
これらの中で最も価格が高かったのは、カーポート用床コンクリート仕上げで約900,000円かかりました。
まぁ、これは面積が大きかったのもありますね。コンクリート仕上げした部分は乗用車6台分の駐車可能なスペースでしたから・・・1台分の駐車場に単純換算すると15万円前後になるでしょうか? 平米あたりの単価に直すと11,800円です。
外構床工事のコンクリート仕上げの相場は6,500円~12,000円程度とされていますので、平均の中に収まってはいますが高めの価格といえますね。
2番目に高かった外構床工事費用は、玄関アプローチに使用したタイルの材料費で550,000円です。
外構床工事総額は1,900,000円だったので、ほぼタイルとコンクリートの仕上げにかかる値段でした。残り450,000円のうち大部分はファイングラベルという白い砂利です。
ファイングラベルによる砂利敷の1平米あたりの単価は7,300円です。
〇外構用の白い砂利についてはこちら


周辺工事には、宅配ボックス・壁ポスト・表札・インターホンカバー・インターホン設置費用が含まれていました。
周辺工事は材料費が中心で約180,000円かかっています。
我が家は設置しませんでしたが、植栽を照らす照明などの費用もこちらに含まれます。

・橙色:玄関シンボルツリー
・黄色:グランドカバープラント
・紫色:庭先シンボルツリー
旭化成ホームズではAJEXというミドリと調和したエクステリアを手掛けるデザイン会社を設立して植栽工事として『まちもり』計画を施工しています。

植栽工事の計画は高木・中木・低木・地被植物(グランドカバープラント)のリストから好みの植栽の組み合わせを選んでいきます。
何か物足りないと感じるような家の外観に緑を加えることで街並みに合った良い風景を演出することができます。
植栽は大きく3カ所です。
図の橙色部分、門柱前に玄関用シンボルツリーを植えました。北側玄関なので耐陰性のある高木ヤマボウシ、中低木としてツツジ吉野とナンテンを植えました。
図の紫部分には高木キンモクセイ、低木シルバープリペットを植えました。
図の黄色の花壇部分にはグランドカバーとしてヒメアガパンサス、低木としてコルディリネを植えました。
木々の植栽についての相場は調べきれなかったので割愛します。
また芝生の植え付けも植栽工事に含まれます。
高麗芝の植え付けは78平米で約190,000円、1平米あたりの単価は約2,500円でした。
そして芝生用整地費用として100,000円かかっています。単価は1,300円です。
整地+植え付け合わせて3,800円は安い方ですね。高麗芝の外構工事は3,000~6,000円とされています。
〇芝生に関する記事はこちら

外構工事にかかった費用を公開のまとめ
外構にかかった費用を暴露しちゃいました。
どうでしょうか?
ある意味ドン引きしている方もいるかもしれませんね。
ですがせっかくの注文住宅です。
外構工事は施主の遊び心を全面に出せる数少ない場所です。
お金の問題はあると思いますが、なるべくアナタの自由な発想で遊べるように祈っております。
ちなみに…
HM外構は建物と合わせたデザインが強みですが、いかんせん高額になります。
門柱やカーポートなど住むと同時に必要な部分だけをHMで施工して、残りはリーズナブルな外構郷社に依頼して後付けするという方法もあります。
うちの場合は、もう2年半におよぶ家づくり構想、1年半におよぶ打合せで疲弊しきっており、外構業者を選別する余力もありませんでした。
今思えば後悔ポイントではあるかも??
そんな共働き夫婦をしくじり先生としてくださるなら、下の外構業者の一括見積サイトを使ってみるのはどうでしょうか?
この一括見積サイトなら、忙しい打合せの合間にデータを入力するだけで、地域の工務店や外構業者がプランを作成してくれます。
アナタはそのプランを眺めて『ここにしよう』と決断するだけ
おそらく外構の正解はこれな気がする・・・
以上、経験者からのお節介でした。

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もう一度目次をみる?

お読みいただきありがとうございました。
外構工事の事が少しでも伝わりましたか?

外構はこだわり具合によって値段が違ってくるからね、あくまでこだわった我が家の価格ってことで参考程度にしていただけると良いと思います。

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References
↑1 | 基礎工事に先立ち、建物の位置や基礎の高さを示すための仮設装置をつくることを指す。 |
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【WEB内覧会系】
【家づくりのポイント】
【ハウスメーカー実例系】