
リビング吹き抜け階段、いいよね♡

吹き抜け階段はいかにもモデルハウス風でおしゃれな設計なので、我が家でも当初の間取り図案には採用されていました。

今でもちょっぴり名残り惜しいかも?
リビング全体を吹き抜けにして中央に階段を設置した間取りは、まさに住宅展示場のそれだもんね。

そこまで憧れていたのに諦めた理由は何なのでしょう?
こだわりの強いご主人達にしては、珍しいですね。

実際にリビング吹き抜け階段を採用しているお宅を見学して感じたいくつかの不安な点があったんだよね・・・
結局、リビング階段の場所だけ採用して、吹き抜け案はなくしました。

それは、吹き抜け=寒いというありきたりなデメリットですか?なら、語りつくされているので今更ご主人が語らなくても間に合っていますよ。

(相変わらずの毒舌お掃除ロボットだなぁ・・・)
もちろん、寒さ以外のデメリットだよ。
てゆーか冬の時期の訪問だったけど、寒さはそれほど気にならなかったよ。
エアコンは天カセ2方向だったけどね?
☑吹き抜けリビングを採用しようとしている方
☑吹き抜け階段を採用しようとしている方
☑吹き抜け=寒いと考えて諦めようとしている方
☑吹き抜けのデメリットを知りたい方
今回の記事では、リビング吹き抜け階段について考察したいと思います。
この記事を読み終えて、なおリビング吹抜階段を採用したいと思ったら・・・
あなたにとって吹き抜けリビング階段という選択は特別なもの、理想のマイホームなのかもしれません。理想のマイホーム叶えるためにも吹き抜けリビング階段が得意な住宅会社を選ぶ必要があるでしょう。
といっても人生で初めて家づくりをされる方にとっては、はじめの一歩であるハウスメーカー選びでさえ大きな難関であると思います。
まずは当ブログの神間取りシリーズを一読してみてください。(まだ未完成ですが、家づくりの進め方を段階ごとに解説した記事になっています。)
そして、ある程度知識がついたら一括間取り作成サイトで希望のプランを依頼してみると良いと思います。

このサービスは無料で利用できます。
展示場での見学と違いしつこい勧誘もありませんので、注文住宅でのマイホームづくりを始める際は利用を検討してみてください。
お品書き
リビング階段の定義とメリットとは?
「 リビング階段」とは文字通りリビングに階段を設置する間取りです。
わが家のへーベルハウス担当設計士さんのお話では過半数を越える施工主がリビング階段を採用しているようで人気の間取りといえます。
ですがリビング階段は、階段の種類(らせん階段、ストリップ階段ほか)、リビング内での位置取り、吹き抜けの有無によってかなりのバリエーションがあり、それぞれにメリット・デメリットの程度も微妙に変わってくる難易度の高い設備と言えます。
階段間取りを作成する際には、初期から綿密な計画で設計にあたるのがポイントだと聞いています。
実際にフリーの間取りサイトで1階の理想の間取りを造ってみましたが、2階の間取りに移ったときに、不自然な位置の階段に非常に苦戦しました。

リビング階段の主なメリットは5つあります。
- おしゃれ、流行のスタイル
- 部屋を広く感じる
- 吹き抜け構造と相性が良い
- 家族が顔を合わせる機会が多くなる
- 上下階でコミュニケーションできる
この中で我が家は重要視したのは、おしゃれに見えることと家族のコミュニケーションです。
吹き抜けを併用したリビング階段は『とてもオシャレ』に見えます。
どんなリビングであっても広さと明るさを感じるようになり、階段の造作がアクセントとなるため、簡単にモデルハウスのようなスタイリッシュな印象をつくることができる強みがあります。
この点は非常に魅力的で、後述するデメリットとのトレードオフで、最後まで悩みの種となったポイントでもあります。
リビング階段は子どもとのコミュニケーションが増えると言われています。
多くの場合、子ども部屋は2階ですよね?
廊下に階段があって、LDKと隔離されている間取りでは、子どもがいつの間にか帰ってきていたり、親の目を盗んで夜遊びに出かける、なんて不安もあるかもしれません。(極論ですが・・・)
リビング階段は、家族の動線が必ずリビングで交差するような間取りになるため、顔を合わせてのコミュニケーションを維持しやすいというメリットがあります。
この点も魅力的に感じました。
リビング吹き抜け階段をあきらめた理由
リビング吹き抜け階段を設置した場合に考えられるデメリットは7つほどありました。
いろいろなサイト情報を見ていますと5つのデメリットをうたうことが多いようです。
- 室内温度の不均衡
- 2階スペースの不足
- 匂いと音の伝達
- メンテナンスが大掛かり
- 来客との鉢合わせ
- 家族の過干渉
- プライベート空間の減少
僕の考え方はメンテナンスの問題と2階スペースの不足という点がユニークなようですので、ちょっと詳しく書きたいと思います。
それ以外の5つは一般的な吹き抜けの間取りのデメリットと重複する点もありますので想像しやすいかと思います。
吹き抜け≒寒いというイメージが広がりすぎていますが、その本質は室内温度の不均衡にあります。
一昔前は気密性の低さにより、それが「寒さ 」として表出していたわけですね。
最近の住宅のほとんどは気密性・断熱性が良くなっているため、寒さは地域の気候によるものか暖房器具のパワー不足が問題です。
いくつか巡ったへーベルハウス展示場の営業さんにも同じような説明をうけましたが、最近では上階の「暑さ」がの方が問題となることが多いようです。
シーリングファンで空気を攪拌したり、上階から下階への風の流れを計算した間取りが必要となります。
このように吹き抜け階段を設置する際には、家全体として温度をコントロールしなければ快適には過ごせないという前提で設計をすすめると良いです。夏冬のエアコンを太陽光発電で常に起動させる覚悟も必要です。
吹き抜け階段はあくまで“吹き抜け”なので、2階の居住スペースを制限します。我が家の2階には洗濯機とサンルームがあるためスペースがぎりぎりでした。
〇2階ランドリーの暮らしについてはこちら

もちろん1階2階の形を同じにすれば余裕は生まれるのですが、僕は普通の箱型住宅が嫌いだったんです。
こんな感じで1階と2階にメリハリがほしかったんです。

〇箱形住宅をかっこよく見せるための工夫はこちら


へーベルハウスの外観は他の住宅メーカーの箱型よりもメリハリが効いていますが、それでも1階と2階の建坪が近づくほど“豆腐建築”の感は否めなくなってきます。
そのため我が家では2階スペースを必要最低限の間取りとしました。
結果、リビング全体の吹き抜け⇒リビング吹き抜け階段⇒リビング階段と計画が縮小していきました。
対策としてはシンプルに1階、2階ともに建坪を大きくすればよいのですが、コスト・土地の問題からなかなか実現不可能な課題だと思います。
料理の匂いやテレビ・ピアノの音など、これは割とシビアな問題のようです。
2世帯を考えている場合でも、匂いと音はネックになりますよね。
また、仕事等で家族の寝る時間が異なる場合は、吹き抜けをつくらない方が無難だと思います。
対策は消極的で、階段とキッチンをなるべく離すとか換気扇を大型にするといった方法しか無いようです。
せっかくの吹き抜けなので窓の設置を検討されるご家庭も多いことでしょう。吹き抜けに大きな窓なんてオシャレですよね。
ですが、それを自分で掃除しなければならないと考えると…【我が家の理想10か条 】 の第4条『メンテナンスしやすい』というコンセプトに反するため、この観点からも吹き抜け案は不採用となりました。
へーベルハウスのブログを見ていますとご自身での掃除を記事にされている方もいらっしゃいますが…
ご自身での掃除にはかなり高く伸びる脚立が必要ですし、万が一事故にでもあったらと思うとなかなかハードルが高いように感じてしまいます。
対策としてはメンテナンスの外注ですね。
お掃除の事なら汚れと戦うプロ集団【おそうじ革命】といったメンテナンス代行サービスの利用も考えられます。
へーベルハウスの場合は、へーベリアンセンターではメンテナンスの外注が可能です。
玄関からリビングを通って2階へ行くという動線がある以上、来客との鉢合わせは避けて通れません。
それだけならまだしも浴室からリビングへの動線は困りものですね(こちらはプライベート空間の減少でも語ります。)
対策としては玄関ホールから客間とリビング階段の2方向へ分岐する間取りにするか、廊下を設置して回遊型とする方法があります。
リビング吹き抜け階段のために間取りを書き換えることが許容できるかは、採用非採用を考えるポイントになると思います。
子供が小さいうちはあまり問題ではないかもしれませんが、長期的に見たら思春期の子供たちと毎日顔を合わせるのはつらい時期もあるかもしれませんよね。
対策は各家庭でのやり方があるのでなんとも言えませんが・・・
頑張りましょうw
週末の来客時には、パジャマのまま1階に気軽に降りるという事がしにくくなるのも吹き抜け階段のデメリットかもしれません。
我が家ではそれほど頻繁に来客があるわけでもありません。
ですが娘も小学生になる事ですし、子どもたち同士で遊ぶこともあるかもしれません。
僕がだらしない恰好でいる姿を見られたらいろいろ問題がありそうですよね。
プライベート空間自体はそれほど決定的な理由ではありませんが、大いに気になるという方もいらっしゃるポイントだと思います。
前述のようにリビング吹き抜け階段には多くのデメリットがあり、我が家の家づくりにはマッチしませんでした。
そこで、吹き抜けにはせずにリビングの中に階段ドアがあるという形をとりました。こうすることで1階と2階がセパレートされたため大部分のデメリットはなくなりました。
また、子どもとのコミュニケーションというリビング階段のメリットは残っています。
へーベルハウスでリビング吹き抜け階段をやめた理由のまとめ
リビング吹き抜け階段はモデルルーム的にオシャレな設備ですが、実際に設置するとなると対処すべきデメリットも多くあります。
7つのデメリットについて、しっかり対処あるいは納得した上で設置することをお勧めいたします。
我が家では残念ながらいくつかのデメリットについて納得する事ができなかったので吹き抜けのないリビング階段を設置しました。
こちらは吹き抜けリビング階段ほどメリット・デメリットの振れ幅がないので、後悔したくない家づくりをしたい方は覚えておいて損はない知識だと思います。
〇この記事で引用した関連記事まとめ
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お読みいただきありがとうございました。

リビング吹き抜け階段は本当にかっこ良いけどねぇ、うちみたいに合わない家庭もあるよね。

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