お品書き
フォールディングウインドウの5つのデメリットとその対処法
フォールディングウインドウは最もヘーベルらしい設備のひとつです。
「せっかくへーベルハウスで家を建てるなら、展示場のような大開口の窓を設置したい」という希望をもっている施工主さんもおおいのではないでしょうか?
この記事ではフォールディングウインドウを設置して後悔しないために、考えうるデメリットとその対処法について解説します。
フォールディングウインドウのデメリットとは?
フォールディングウインドウのデメリットについては以下の5つの指摘があるだろうと思います。
- 気密性が下がる
- 全開もしくは閉め切り
- 虫の侵入は不可避
- 外部の視線が気になる
- 高価格
いずれも完全にゼロにする事は困難ですが、追加設備をつけたり、ちょっとの工夫で気にならなくなることもあります。
フォールディングウインドウのデメリットへの対策とは?
気密性が下がる
これについては、確かにそうですね。
大きな窓ほど熱は伝わりやすいので外気の影響を受けやすい設計と言えます。
ただ、へーベルハウスは高気密・高断熱をうたっているわけではありません。
ALC(=ヘーベルコンクリート)について断熱性が悪いという口コミがありますが、ALCは断熱材では無いので当たり前です。
〇へーベルハウスの口コミについての批判についてはこちら

ですから、へーベルハウスで高気密・高断熱の家を建てようとするのは住宅メーカー選びを間違えています。
どちらかというとへーベルハウスは自然の光や風を重視する設計が得意なように感じます。
とはいえ、暑くて寒い家では困りますので、ひとつの解決方法として電動シャッターを提案します。
シャッターは気密性を高めてくれるので厳しい外気から守ってくれる作用があります。実際に、2月の引き渡し時以降に住んでみて、エアコンがあれば十分でした(同地域の前住居は木造で石油ヒーター必須の寒さでした)。
また、電動にすると手間がだいぶ楽です。電動でなければ雨戸なんて開けっ放しですよね?
これは本当におススメです。
我が家では毎朝4か所のシャッターを開けて、出かけるときはすべて閉めてからでかけます。1タッチだからできる事ですよね
- へーベルハウスは最初から高気密ではない
- シャッターで気密性を高めることができる
- シャッターは電動にして楽に管理しよう
全開もしくは閉め切り
フォールディングウインドウは全開もしくは閉め切りにする、半分だけ開けるということはできません。
では半分だけ開けるというのはどういう状況でしょう。
風が強いとき?換気したいとき?
風が強いときにはそもそも普通の窓も開けませんよね?
換気したいときは確かにフォールディングウインドウは不向きなので、我が家ではキッチンの壁に換気のための小さな片開き窓を設置しました。
これが思いのほか役に立っています。
- フォールディングウインドウは換気に不適
- 換気用の小さな窓を設置しよう
虫の侵入は不可避
残念ながら、こればかりは…完全に無視することは困難です(虫だけに)。
日中はあまり虫は入らないと思いますので、すみやかに網戸を閉めるようにしましょう。
フォールディングウインドウの構造上、窓を開けてからでないと網戸は閉められないので注意が必要です。
片方ずつ窓を開けて網戸を閉めるという裏技もありますが、効果のほどはわかりませんw
日中よりも夜間が問題ですね。
室内の照明に惹かれて虫は入ってくるので、室内照明を消してから窓を開けるという対策をおススメします。
良くコンビニなどにつるされている紫外光で虫をおびき寄せる照明を設置する事も考えましたが、外観が悪くなるのと虫の死骸を駆除する面倒を考えて止めました。
外部の視線が気になる
外部の視線は気になるところだと思います。
道沿いから丸見えの場所でくつろぐにはハガネのメンタルが必要だと感じます。
外部の視線を逸らすにはいくつか方法があります。
- 敷地の利用方法
- 上階への設置
- 外壁の工夫(バートスラブ)
上記の3つの方法によってある程度コントロールできます。
間取り作成の段階であれば、『過ごしやすいフォールディングウインドウ・LDK・デッキをつくる 』 というコンセプトを設計士さんに提示すれば良いかと思います。
外壁の工夫に関してはバートスラブという建物の外壁に直立して接する袖壁があります。

我が家では1階リビングですが、歩道から庭をはさんで約5mほど離れてデッキがあり、バートスラブによる目隠し効果もあるため、外に簡易テーブルを設置して飲食してもそれほど気になりません。
高価格
窓という設備にたいしてどれだけ資産を投入できるかは予算によって異なると思いますが、コンセプトに“開放感”や“アウトドア”といったキーワードを含んでいる方にとっては十分な価値が見込めると感じます。
なぜならフォールディングウインドウは単なる窓ではなく、リビングにいながらアウトドア空間を感じることができる設備だからです。
フォールディングウインドウをさらに活用するための工夫や設備についてはさらに別記事を作成予定です。
フォールディングウインドウの5つのデメリットとその対処法まとめ
へーベルハウスのフォールディングウインドウはとても素敵な設備ですがデメリットもあります。
- 気密性が下がる
- 全開もしくは閉め切り
- 虫の侵入は不可避
- 外部の視線が気になる
- 高価格
これらの5つのデメリットがありますが、設計や仕様の工夫で気にならずに運用することもできます。
我が家ではフォールディングウインドウを設置してとても満足しています。適切な運用・間取りを作成して楽しいアウトドアリビングを実現してみてください。
【WEB内覧会系】
【家づくりのポイント】
【ハウスメーカー実例系】